『10』インタビュー
高岩遼が語る、ソロ作『10』の音楽的挑戦と男の生き様 「無理してでもかっこつけた方が良い」
永ちゃんは男の憧れ
ーー国内外の音楽シーンで、最近気になった作品やアーティストは ?
高岩:その辺りは自分の課題でもあるのですが、あまり最近の人の作品を聴かないんですよね。もちろん、良いものは良いと思うし、耳を傾けるべき作品はあると思いますが。最近だと、永ちゃん(矢沢永吉)のライブに行けなかったのが悔しかったかな。あと、星野源さんの活躍ぶりに嫉妬を禁じ得ないところはあります(笑)。音楽シーンについて、思うところがあるとしたら、僕らの世代でバリバリのロックンロールをやっているミュージシャンは少ないのかなと。今はアーバンなサウンドの洒落たミュージシャンが多いけれど、もっと男臭くて無骨な音楽をやるロックバンドが、またハマる瞬間も訪れるのではないかと思います。
ーー今の時代は確かに、矢沢さんみたいに野心的でギラギラしたアーティストは少ないですね。
高岩:永ちゃんはやはり男の憧れですよね。歌がうまいのはもちろん、その背景にある人生も含めて、訴えかけてくるものがあります。永ちゃんのようにかっこよく生きて、高岩遼が死ぬときには「あいつは本当に良い男だった。どんなに金があっても驕らず、気配りのできる男だった」と、たくさんの人々に惜しまれながら死んでいきたいですね。そして、学校の卒業アルバムの最後にある近年の主な出来事をまとめているページに「高岩遼死去」と書かれるーーそれが夢ですね。
ーーロケット打ち上げ成功とか、たまごっち大流行みたいなことが書いてある欄ですね。
高岩:そうそう、そういうノリで「高岩遼死去」と載っていたらかっこいいですよね(笑)。そういうレベルの偉人になるには、富とか名声だけを追い求めるだけではなく、もっと内面も磨いていかないといけないなと思います。もっと苦労して、挑戦して、サバイブしていかないと。とりあえず、今年は無理をしてでも車を買おうかなと。まずは三菱のデボネアという、ビシッと決めたセダンを手に入れたいですね。永ちゃんの生き様を見ている限り、やっぱり男は無理してでもかっこつけた方が良いと思うし、ましてやミュージシャンなんだから、突っ張って生きていかないと。12月12日、フランク・シナトラの誕生日にライブをするんですけれど、これも無理してビッグバンドの編成でやります。スタンディングのライブハウスで、ビッグバンドを楽しめる機会なんてそうそうないと思うので、ぜひ高岩遼の晴れ姿を観にきてやってください。
(取材・文=松田広宣/写真=林直幸)
■リリース情報
高岩 遼 RYO TAKAIWA
ソロ・デビュー・アルバム『10』
発売日:2018年10月17日(水)
<収録曲>
01. Black Eyes
02. Strangers In The Night feat. Sho Okamoto (OKAMOTO’S)
03. “10” interlude #1
04. Blame Me
05. “10” interlude #2
06. ROMANTIC
07. “10” interlude #3
08. Ol’ Man River
09. Till I Die (Intro)
10. I’m Gonna Live Till I Die
11. Someday Looking Back Today (Space Neon)
12. Sofa
13. Try Again
14. “10” interlude #4
15. TROUBLE
16. My Blue Heaven
■ライブ情報
公演名:10
日時:2018年12月12日(水)開場18:15 開演19:00
会場:渋谷CLUB QUATTRO
価格:¥4,000+1D(前売り)
<チケット一般発売情報>
一般発売開始日:2018年10月27日(土)10:00~
主催:VINTAGE ROCK std.
企画/制作:高岩 遼、UNIVERSAL MUSIC JAPAN/Bauxite Music wy./VINTAGE ROCK std.
お問い合わせ:VINTAGE ROCK std.
tel 03-3770-6900 (平日12:00-17:00)