「安室ちゃん、ありがとう!」 安室奈美恵の偉大な25年の軌跡に愛を込めて
最先端の音楽やアートやモードを取り込みながら、安室奈美恵曰く、「コンサートに集中して地道にコツコツやってきた」結果、彼女は10代、20代、30代、40代の四世代に渡りミリオンを突破するという、アーティスト史上初の偉業も達成した。まさに正真正銘のポップレジェンドであるにも関わらず、今も彼女には、”安室ちゃん”というアイコニックな愛称が似合う。デビュー当時から彼女を見守ってきたファンだけでなく、彼女よりも年下世代やちっちゃなキッズまでもが愛と親しみを込めて彼女をそう呼ぶ。自身が”安室ちゃん”と呼ばれていることについて彼女にたずねると、「『ポンキッキーズ』に出てた時にアムロって言われてたから(笑)」と、少し照れ臭そうに答えていたのを思い出す。あの頃と変わらぬ少女のような笑顔の威力もあるが、彼女の歌と存在は、時代を超え、どんな時も親友のように人々の心に寄り添い、勇気と愛をくれた。だからこそ、人々の心の中で安室奈美恵はこれからも永遠に、”安室ちゃん”なのだと思う。
夢なんて 叶えるもの 言葉にできないこの思いを 誰かに伝えたい この場所から未来へ どこへでもつづく道がある 恐れずに前へ 誰も見たことのない 新しいストーリーが始まる どんな日もそばにいるよ その手伸ばして 大丈夫きっと全てはうまくいく
最後まで未来に向かう勇気を歌い続けた私たちのHeroは、どんな壁が立ちはだかる時も絶対にくじけなかった。だから私たちは彼女の歌声に励まされ、その潔い姿に力をもらった。たくさんの勇気と愛をくれた安室奈美恵との出会いは、素敵な音楽との出会いでもあった。安室ちゃん、そこにいてくれて、強くいてくれて……ありがとう!
(文=早川加奈子)