星野源、新曲「アイデア」に秘めた思い 『おげんさんといっしょ』裏側も語った『ANN』を聞いて
冠番組『おげんさんといっしょ』(NHK総合)第2弾がTwitterトレンドで世界1位に、配信による新曲「アイデア」がオリコンデイリー売上最高記録を突破するなど、また新たな記録を打ち立てている星野源。8月22日放送の『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)では、そんな番組の裏側と新曲への思いが語られた。
『おげんさんといっしょ』は第1弾放送直後に第2弾の放送も決まっていたが、スケジュールの都合などで間が空いてしまったという。映画で共演し仲を深めたという“お父さん役”の高畑充希、ラジオにも登場した宮野真守など“友達”と呼べるメンバーを招いて第2弾を放送できたことについて、「1年3カ月というのは必要な時間だった」と星野。番組には企画段階から参加し、積極的に意見を述べていたと明かし、「すごく嬉しくて。皆さんが盛り立ててくれて支えてくれて……」と改めてファンに感謝する場面も。
“庭師役”の三浦大知との「DIVE!」コラボパフォーマンスを振り返り、「生の大知くんの息吸っているところだったり、ダンスの感じを(伝えたかった)。特に三浦大知くんのダンスを観るには、定点でちょっと引いてみるのが一番良いんですよ」と言い、ダンスを映すときにはカメラが動かない方が好きだと明かした。カメラをあまり動かさず、自分の視線を動かし、自分の耳で聴こえる範囲で演奏を聴く、というのは第1弾で披露した「SUN」でも取り入れられていたという。『おげんさんといっしょ』という番組には、隅々まで星野のこだわりやアイデアが詰まっていることを改めて感じる。
一方、“隆子”こと藤井隆との「ナンダカンダ」について、星野は「そんなの誰が思いつくよ?」とアドリブ満載のアレンジに感嘆した様子。「その人の塩梅で全部変わっていく。それを皆でなんか合わせる、みたいな。それってライブでは普通にあることで。でもテレビの番組では一切ないんです」と、「ナンダカンダ」のようなパフォーマンスは『おげんさん』でやりたかったことの一つだったと明かした。音楽愛に満ちた星野の友達とも呼べるメンバーが集まり、星野のやりたいことを実現させた番組でありながら、決して“内輪”では終わらないのも興味深いところだろう。
さらに話題は新曲「アイデア」へ。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)主題歌として先行オンエア、さらに配信限定リリースという星野にとっては新たな挑戦となった同曲を、スタッフと一から話し合って作り上げたと明かした。“音楽を聴くときに解説はいらない”と持論を展開しつつも、リスナーの“音楽の聴き方”が少しでも増えるなら、と「アイデア」についてじっくりと語っていく。「名刺のような曲にしたかった。イントロが鳴った瞬間に“これ星野源でしょ”ってわかるような」という言葉通り、特徴的なマリンバの音色からは“これぞ星野源!”といった印象を受ける。サウンドだけでなく歌詞も、SAKEROCK時代含め、これまでの楽曲のタイトルなどを散りばめたものになっており、一つの集大成的な楽曲と言えるだろう。