ソ・サムエル、iKONメンバーらも出演 韓国エンタメシーン盛り上げるサバイバル/バトル番組
有名無名も無関係な実力主義『SHOW ME THE MONEY』
韓国のヒップホップブームの火付け役にもなったと言われるのが、2012年にスタートしたサバイバル番組『SHOW ME THE MONEY(SMTM)』だ。オーディションで勝ち抜いたラッパーとプロデューサーがチームになってバトルし、トップを決めていく。出場したラッパーたちは有名無名関係なく、完全実力主義でジャッジされることで、人気を得た。デビュー前のiKONのメンバーがオーディションに参加していたことでも有名だ。
第7弾となる『SHOW ME THE MONEY 777』のオーディション参加者を、メールやSNSなどを通じて募集し、優勝賞金金額は前回の2倍である2億ウォン(約2,000万円)になり、今までの『SMTM』とは違ったシステムを取り入れられるという。『SMTM 777』の放送は9月から。ここからどんなラッパーが生まれるのかが楽しみだ。
ティーンエイジャーによるダンスバトル『ダンシングハイ』
最後に紹介するのは8月から放映が開始するダンスバトル番組『ダンシングハイ』だ。この番組はKBS初の10代によるダンスバトル番組となり、ティザーにSHINee・テミンや防弾少年団(BTS)のジミン、Wanna One・カン・ダニエルらが登場したことでも話題を呼んでいる。番組にはダンスに自信のある10代が出演し、その実力を競い合うという。この番組の前身である『ブムシャカラカ』では1980~2000年代にヒットしたダンス曲を通じてダンス王を決めたが、今回は10代という年齢に絞り、若いファン層を取り込むようだ。
K-POPアイドルを始め、韓国芸能界における高度なダンスパフォーマンスには圧倒されるが、個人的にはダンスの上手い一般人の若者が非常に多いという印象がある。そのため、このダンスバトルを通じて、素晴らしき若きダンサーが見つかるのではないかと、大きな期待を持っているのだ。
思わぬ才能が見つけられるのが面白い
「サバイバル」「バトル」番組の何が面白いのかというと、やはり「こんな才能が埋もれていたのか!?」というような、宝石の原石のような人を番組を通じて知れることではないだろうか。
例えば、現在は俳優として人気のソ・イングクも、実はサバイバルオーディション番組『スーパースターK』の出身で、当初は歌手としてデビューした。彼の場合は歌手としての才能もそうだが、俳優としての才能も持ち合わせていたため、今現在の地位を築けたのだろう。しかし、表舞台に出てきたきっかけはサバイバル番組だ。
思わぬ才能を見つけた時の感動は、言葉では言い表せないものだ。番組を通して自分の推したい原石を見つけてみてほしい。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3〜4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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