彼らをきっかけにSNSにトライした人、初めてインターネットテレビを視聴した人もいただろう。 テレビでは伝わらなかった彼らの魅力に触れることができた、という人もいるかもしれない。コメントを通じて番組に自分の声が反映されることもある。彼ら自身の言葉が企画化されることもある。「楽しいからまたやりたい」「また見たい」という声を受けて『 72時間ホンネテレビ』は毎月第1日曜の7.2時間生放送番組『7.2 新しい別の窓』（通称：ななにー）へと進化した。

　また、 オンエアのタイミングが重なってしまった香取と草なぎのラジオ『ShinTsuyo POWER SPLASH』（bayfm）も、「じゃあ、もっと面白くしようよ」とコラボレーション。ラジオを聞きながらインターネットテレビを見るという新しい楽しみ方を提示した。

　テレビが楽しくなるヒントは、制作側と視聴者が同じ時を過ごした幸福感に他ならない。 新しいテレビの面白さを目指して、SNSで集ったNAKAMAと漕ぎ出した彼らの冒険は始まったばかり。もちろん開拓者には苦悩もつきものだ。だが、彼らならきっとそのエンターテイナーとしての人生そのものを、リアリティショーとして魅せてくれるに違いない。

（文＝佐藤結衣）