『KCON 2018 JAPAN』最終日レポート

TWICE、MONSTA X、SUNMIなど人気アーティストも登場 『KCON』に見る日本のK-POP事情

 K-POPファンにとっては毎年恒例となってきたK-Cultureのイベント『KCON 2018 JAPAN』。今年も幕張メッセにおいて4月13日から15日の3日間に渡り開催された。

 回数を重ねるたびに規模を大きくしてきたKCONだが、4回目となる今年は、さいたまスーパーアリーナで開催された初開催時の動員数15,000人から、総来場者数68,000 人という規模にまで拡大した。

 今回はこのKCONから見る日本におけるK-POP事情について、ライブレポートと一緒に考えてみたいと思う。

『KCON 2018 JAPAN』とは?

『KCON 2018 JAPAN』会場の模様

 KCONは、2012年から北米、中南米、中東、ヨーロッパ、アジアなど世界各地で開催してきた、世界最大級のK-Cultureフェスティバルだ。その中でも日本は、アメリカに次ぐ重要地域となっており、2015年から毎年規模を拡大しながら開催している。

 初開催はさいたまスーパーアリーナで1日のみだったが、その翌年より幕張メッセで開催されるようになり、去年より3日間の規模で開催されるようになった。また、K-POPに関連するプログラムを含めたコンベンションプログラムも、K-ライフスタイルを総合的に体験できるよう多様化している。音楽、ドラマ、グルメ、コスメ、雑貨、旅行……KCONは、韓国のカルチャーを一堂に味わえる「お祭り」という感じなのだ。

 特にコンベンションエリアでは、K-POPアイドルやアーティストたちが会場のあちこちでライブやトークショー、握手会などのイベントを行っている。普段はなかなか会えないアイドルやアーティストに簡単に触れ合え、また新規開拓ができるというのは、このKCONならではだろう。

 もちろん、アイドル、アーティスト側にとってもプロモーションの場としての役割はかなり大きいと思われる。このKCONのコンベンションに参加し、多くの人に開かれた場でパフォーマンスなどを披露することで、多くのファンを取り込むことも可能だからだ。

 今年のKCONは日本からスタートし、6月にニューヨーク、8月にはロサンゼルスでの開催が決定しており、世界各地で韓流の新市場開拓を本格化する予定だという。

TWICEがヘッドライナー務めた『M COUNTDOWN』ライブ

 各日の最後には、K-POPグループ、アーティストたちがパフォーマンスを見せるコンサート『KCON 2018 JAPAN × M COUNTDOWN』が開催される。これがKCONの目玉といっても過言ではないだろう。今年は3日間でPENTAGON、SEVENTEEN、TWICEなど合計28組のグループ、アーティストが出演した。

 最終日15日のコンサートでは、ヘッドライナーに現在の日本でのK-POPブームをけん引するTWICEが登場。他にもMONSTA XやSUNMIなどの人気グループやアーティスト10組がパフォーマンスを披露した。

 今年の会場である幕張メッセは、ほぼ満席という状態だ。本編に入る前にコンベンション参加アーティストによるプレステージが行われ、コンサートへの期待を高めた。

 本編のトップバッターは“ゴルチャ”ことGolden Childが登場。INFINITEの弟分のグループとして注目されているグループだが、「It's U」を新人らしくフレッシュにパフォーマンス。MCではアカペラでAKB48の「ヘビーローテーション」を披露し、歌唱力の高さをうかがわせた。

 今年のKCONの特徴は、何と言っても新人グループの参加の多さだろう。3日間の『M COUNTDOWN』ではWanna Oneなど多くの新人グループがパフォーマンスを行った。その中で、15日に登場したTHE BOYZは特に注目度が高いグループの一つ。12人のメンバーたちは「全員がセンター」と言われるほどルックスが整っていることが注目されがちだが、しっかりとしたパフォーマンスと音楽性の高さは、全員が10代という新人らしからぬ雰囲気と大物感を感じさせた。

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