充電期間を経たKAT-TUNが教える、“不屈論3か条” 「不滅のスクラム」と重なる精神に迫る

 「僕ね、正直ね、KAT-TUN長続きしないと思ってました」ーー中丸雄一が本音を明かした。

 3月1日から公開されたソフトバンクの動画コンテンツ「私立スマホ中学」で、道徳の講師として教壇に立ったKAT-TUNの3人。彼らが教えるテーマは「不屈論」。2018年、充電期間を経て再始動する彼らから放たれたメッセージとは。

「不屈論〜ギリギリでいつも生きてきたから〜」KAT-TUNが語った言葉

 「スマホを若者にとって最高の学び場にする」をコンセプトにした同コンテンツ。教頭を務める内村光良をはじめ、藤田ニコル、叶姉妹、堀江貴文など、タレント、著名人らが講師となり、自らの経験から生きていく上で大切なことを伝えていく企画だ。そこでKAT-TUNは「不屈論〜ギリギリでいつも生きてきたから〜」をテーマにグループの過去を振り返った。

 ご存知のとおり、KAT-TUNは相次ぐメンバーの脱退に直面してきた。2001年の結成から当時としては異例の人気を博し、単独コンサートを開催したり、メンバーがドラマに出演したりと、順調に人気グループへと成長。2006年に『Real Face』でデビューした。しかし、2010年から約2年ごとにメンバーが脱退。いつしか“2年の法則”という言葉まで飛び出すようになってしまった。

 講義の中で「不屈論」についてピンとくるかどうかを生徒に聞いたところ、「へこたれない」という言葉がかえってきた。

 「へこたれない、そもそも。そうだね。僕たち先生はですね、KAT-TUNというグループを結成して今年で18年目になります」亀梨和也が説明する。「我々、そんなにいます?」と中丸がしみじみ語ると、上田竜也も「自分が一番びっくりしてます。18年か……」と時の流れに重みを感じている様子だった。

 「本音を語っていいですか」口火を切った中丸。「僕ね、正直ねKAT-TUN長続きしないと思ってました」と結成からデビュー当時あたりに思っていただろう心中を吐露。「例えば、ライブの最後の方の曲とかなんかは、横を見るとみんないるわけじゃないですか、『これが最後の風景かもな』とかって思って一人で泣いてましたよ」。触発されたかのように、次々と語り出す。

 亀梨は「メンバーが三度抜ける。僕自身も、僕が抜けたほうがバランスがいいんじゃないか。いろんな葛藤が、正直ありました」。多くを語るタイプではない上田も、「俺はね、仲間っていうのは何なんだろうなぁっていうのはすごく感じた」と、過去を重ねて自分の言葉にのせた。メンバーが脱退する度に話し合って、結束力を高める。それが崩壊していくーー「あの話したことはなんだったんだろう」、「人っていうのはどう対処していけばいいんだろう、すごく考えた時期ではありましたね」。ストイックな上田がこう漏らすくらい、三度の脱退はさすがに誰もが堪えたのではないか。

「不滅のスクラム」と重なるKAT-TUNの不屈の精神

 グループに何かある度に、その都度マイクを向けられてきた亀梨。常に冷静で脱退メンバーを思いやる気持ちを決して忘れない中丸。誰よりもファン思いで強い言葉に加えて背中で、行動で示してくれた上田。

 有事の度に涙を流したファンも多かったに違いない。しかし、充電期間に入る最後のステージを、ものすごい熱気で包んで送り出したファンがいた。

 充電期間中は、メンバーそれぞれ少し休むのではないかと懸念していたものの、蓋を開けてみればとんでもない活動量だった。彼らの指す充電期間というのは、個々の活動の強化。映画にドラマ、舞台、レギュラー番組と各々のソロ活動を熱心にこなしていた。

 彼らの仕事ぶりに加えて、そんな姿勢に心を打たれたのか、スタッフからも声が寄せられた。かつてグループとしてや、個人で出演していた番組スタッフらから、SNSを通じて温かいメッセージが寄せられる光景を度々目にしてきた。

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