社会学者 太田省一、書籍『テレビとジャニーズ』刊行決定 “アイドルの時代”を築いた歴史を読む

 社会学者・文筆家の太田省一が、書籍『テレビとジャニーズ 〜メディアは「アイドルの時代」をどう築いたか?〜』を2月21日に発売する。

 『中居正広という生き方』、『SMAPと平成ニッポン』などを著書に持つ同氏の最新刊は、タイトルとおり「テレビとジャニーズ」がテーマ。ジャニーズのタレントたちは、80年代には歌の『ザ・ベストテン』やドラマ『3年B組金八先生』など高視聴率番組に出演。平成に入るとSMAPのデビューを経て、徐々に「アイドルによるバラエティ番組」をゴールデンタイムの定番に変えていった。2000年代に入ると、嵐の櫻井翔やNEWSの小山慶一郎が、それまで未開の領域だった「報道番組」へと進出。2015年には、ジャニーズJr.のなかから難関の気象予報士試験に合格する者も登場し、世間を驚かせた。

 ジャニーズは50余年にわたりテレビの一線で活躍し、今のような<アイドルの時代>を築きあげた。アイドルは、だれかの憧れの的として振る舞うだけでなく、お笑い、司会、キャスターなど様々な分野に進出し、活躍できるということを実際に示していった。一方のテレビも、ジャニーズのマルチな才能を借りて、エンタメ・メディアとしての進化を遂げた。元の大衆的な報道・娯楽メディアという立ち位置から、年々、扱うジャンルを細分化し、国民一人ひとりのニーズに応える多目的メディアへと変化した。

 本書では、長きにわたり共に歩んできた「テレビ」と「ジャニーズ」の歴史を総括。テレビとジャニーズの2つの軌跡を追った、現代メディア・アイドル論の最新版となる。

太田省一『テレビとジャニーズ 〜メディアは「アイドルの時代」をどう築いたか?〜』

■書籍情報
『テレビとジャニーズ 〜メディアは「アイドルの時代」をどう築いたか?〜』
発売:2018年2月21日(水)
価格:¥1,600+税
判型・頁:四六判・248頁

全国書店にて発売/Amazonにて予約受付中

<著者プロフィール>
太田省一(おおた・しょういち)/1960年生まれ。社会学者、文筆家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。専攻は社会学、メディア論、テレビ論。著書に『木村拓哉という生き方』『中居正広という生き方』『社会は笑う・増補版』(ともに青弓社)、『SMAPと平成ニッポン』(光文社)、『ジャニーズの正体』(双葉社)、『芸人最強社会ニッポン』(朝日新聞出版)、『紅白歌合戦と日本人』『アイドル進化論』(ともに筑摩書房)など。WEBメディア「Real Sound」ではコラム『ジャニーズとテレビ史』を連載。

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