これまでの流れで言えば、エモーショナルでクールなパフォーマンスが欅坂46の特徴と言えるが、中には織田奈那のように正統派のアイドルがやりたいという願望を持つメンバーもいる。また『BRODY 2月号』の今泉佑唯と小林由依のインタビューからは、それぞれが今とは違う欅坂46の姿を模索している印象を受けた。今回のライブをきっかけに、漢字欅の中でなにかしらの変化が起こってもおかしくないのではないだろうか。

　メンバーやファンが理想の欅坂46像を模索している今、それぞれのメンバーの意見を取り入れた新しい形が誕生するのか……そんな予測不能な状況の中、ライブへの期待は膨らむばかりだ。ただひとつ言えるのは、今回のライブが欅坂46にとっても、けやき坂46にとっても大きなターニングポイントになるということ。いずれにせよ、これまでファンを熱狂させ続けてきた彼女たちが踏み出す新たな一歩を、しっかりとこの目に焼き付けたい。

（文＝本 手）