欅坂46、2017年は“集団”から“個”へ? 出演番組に見る、グループの成長と変化

 歌番組においても、ダンスの途中で片方の靴を投げ捨てる「エキセントリック」、平手がメンバーに取り囲まれて何度も突き飛ばされる「月曜日の朝、スカートを切られた」、そして欅坂46の中でも難易度が高い振りが特徴的な「風に吹かれても」など、振付師のTAKAHIROによるダンスパフォーマンスはいつも話題を集めている。先日放送された『2017 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)の第1夜では、平井堅の「ノンフィクション」にバックダンサーとして平手が参加。鬼気迫るコンテンポラリーダンスは、SNS上でも大きな反響を呼んだ。そして第2夜では「風に吹かれても」をメンバー全員が笑わない状態でパフォーマンスし、ファンの間で様々な憶測を呼んだ。ひとつのアイドルグループのパフォーマンスがこれだけ注目され、放送後に様々な議論が飛び交うことは今まであっただろうか。テレビ露出等で認知度が高まったことで、彼女たちが持つ影響力は現在進行形で大きくなり続けている。

 欅坂46の夏の全国ツアー以降、彼女たちの姿をテレビや雑誌で見かけることが本当に増えた。それもグループとしてだけではなく、それぞれのメンバーの個性も全国区になりつつある状況だ。年内最後には『第68回 紅白歌合戦』への出演が控えている欅坂46。夏の全国ツアーで衝撃的なパフォーマンスを見せた「不協和音」を披露するようだが、国民的音楽番組で彼女たちがどんな爪痕を残してくれるのか。いずれにせよ、2018年もこの勢いはとどまることを知らないだろう。

(文=本 手)

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