ARキット、楽器アプリ KAGURA…発展していくAR技術は音楽とどう関わる?
最後に照沼氏はこれからの音楽とAR、VRについて以下のように語った。
「今は動画や写真を撮るためにスマートフォンを持ってライブを観に行くようなイメージですが、AR技術の発展によって、今後はライブ中に目の前の演出や演奏している曲の情報を見るためにスマートフォンを使うようになる可能性もあります。個人的にはVR用のカメラで撮影したアーティストのレコーディング風景など、アルバムができていく過程を見られるドキュメンタリーがあると作品をより立体的に楽しめるのではないか、と思います」
最近ではVRとARを発展させたMR(複合現実)なども話題だが、今後はARKitを活用し、ユーザー側から新たなアイデアが生み出されていくことも予想される。アーティスト側はこうしたテクノロジーを音楽にどう活かし、作品に新たな深みを与えていくのだろうか。
(文=村上夏菜)