草なぎ剛は笑顔で人々をつなぐ“トランスレーター”だ 新しい地図の活動にみる生き様

 あらためて新しい地図の公式サイトを見返してみると、日本語だけではなく英語、フランス語、中国語、韓国語と言語をセレクトすることができる。ファンの名称は“NAKAMA”。 ローマ字表記にして世界中の人が読めるようになっているのだ。もちろん“ユーチューバー草なぎ”の動画にも、字幕をつけることも可能だ。そして2020年、東京オリンピックに向けて、草なぎ、稲垣吾郎、香取慎吾の3人はパラサポのスペシャルサポーターにも就任した。そう、彼らの視線はとっくに世界へ向いていた。

 「人生というのはもちろん転ぶことがあるんですけど、もしかしたら転んだからこそ、いいものがもらえるときもあるんだな」とは、草なぎが先日『GQ MEN OF THE YEAR 2017』でインスピレーション賞を受賞したときのコメントだ。新たな地を開拓するためには、それまでの場所から一歩踏み出す勇気がいる。仮に、転ぶことになったとしても、きっとその経験も含めてこれまでに知らなかったモノが見えるきっかけになるはず。アイデアと、愛嬌と、「バカにされたっていい」というおおらかな気持ち。それが自分と世界を繋げていくのだ。そんな道標を、草なぎ剛という男は生き様で見せてくれている。

(文=佐藤結衣)

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