『POPCORN』インタビュー
EXILE ÜSAが語る、DANCE EARTH PARTYにかける思い「ダンスの力で役に立てることがある」
ダンスをする楽しさをまずは知ってもらえれば
ーー『Eダンスアカデミー』のような子供たちとふれあう活動もしていますよね。
ÜSA:やっぱり子供ってすごいな、発想が全員天才だなって思いますね。自分では思いつかないようなダンスや動きをしますから、発見がいっぱいあります。子供に教えることによって、またもう一度子供時代を経験しているようにもなります。
ーーダンサー、パフォーマーを目指す子供たちも増えてきました。
ÜSA:増えてますね。でも、ダンスをする楽しさをまずは知ってもらえればいいなと思っていて。体と心は繋がっているので、踊ることでオープンになったり、友達と仲良くしやすくなったり、音楽にあわせて手を叩いたりジャンプしたりしていくうちに、元気になっていく感じだったり、そんなことを感じてもらえればいいなと思っています。もっともっと広げていきたいですね。
ーーダンスって年齢も国境も関係なく、本当に誰でもできて心を通わせることができるものですよね。
ÜSA:特別な道具は何もいらないしタダでできる。1メートル四方あれば踊れる。素晴らしいですよね。
ーーDANCE EARTH PARTYにもそういった感覚が反映されているように感じます。各国のサウンドがテイストとして入っていたり、ダンスも親しみやすいダンスだったり、みんなで楽しめる掛け声が入っていたり。
ÜSA:そうですね。もともといろんな世界の音楽やダンスを取り入れながら音楽の旅を続けていこうというコンセプトですし。でも、いつしか自分たちが踊れる曲、踊りたい曲から踊らせたい曲を作りたい感じになっていきましたね。
ーーまさに『POPCORN』は、それが顕著に表れているシングルでもありますよね。
ÜSA:そうですね。
ーーDANCE EARTH PARTYの作品作りについても教えてください。
ÜSA:信念やコンセプトはDANCE EARTHプロジェクトから派生していますが、アイデアはメンバーで常に話し合いながら、自分たちの体験や経験が歌詞などに反映されるケースが多いですね。そういえば、DANCE EARTH PARTYのパーティって、ドラクエをやっている時のパーティを組むという言葉からなんですよ(笑)。最初の頃はプロデュースした舞台の主要キャストの中からパーティを組んでテーマソングをリリースしていたので、いろんなミュージシャンやアーティストさんと一緒にパーティを組むというイメージで。
ーーそして結果、今の3人が最強のパーティだったと。
ÜSA:そうですね、でも3人を軸に形はどんどん変わっていいと思っています。いろんな人たちと出会ったことによって新たに生まれるパーティが楽しみなので。
ーーそれぞれのメンバーはパーティにおいてどんな役割を果たしていますか?
ÜSA:Shizukaちゃんは僕らの思いを言葉にして、歌にしてくれてる重要な役割を果たしてくれてますし、TETSUYAは僕が軸となる信念を掲げてそれに対して具体的な振り付けや構成を生み出してくれる。僕はこんなことやろうよというテーマを常に発信する役です。
ーーLDHの中で男女混合のグループはDANCE EARTH PARTYだけです。
ÜSA:どんな場であろうと自分たちの貫く信念のもとにハッピーな空間を作り上げたいとは常に話していたので、EXILE TRIBEの場でも、E.G.familyの場でもどちらでも表現できるということはありますね。
ーー強みでもありますよね、全体の橋渡しというか。一番鍵を握っているグループなのではとも思っています。
ÜSA:頑張ります。
ダンスで会話ができるような“ダンス語”を作り上げたい
ーー改めてお聞きしたいのですが、ÜSAさんにとってダンスとはどんなものでしょう。
ÜSA:ダンスってすごいなと踊れば踊るほど思っていて。歩く、寝る、食べるくらい本能的なものだし、自分とダンスは切り離して考えられるものじゃなくなってきてるというか。本当に踊ることは生きることだと思ってきましたね。大げさかもしれないですけど、家から会社に行くまでもダンス、誰かと会うこともダンスかもしれない。自分の中にリズムが流れていて、それに合わせて心地よい生き方をするのがそれぞれのダンスという感じがしてきましたね。
ーーダンスを通して一番やりがいを感じられるのはどのような時ですか?
ÜSA:やっぱり誰かが喜んでくれた瞬間ですかね。ライブをやっている時が一番強く感じられるかもしれないです。もちろんライブじゃなくて路上で出会って一緒に踊る時にも同じぐらい感動します。あと、いつしか世界平和に貢献したいという気持ちがあって、ダンサーの僕だからできるアクションを起こしていきたいと思っています。何年か前に世界スカウトジャンボリーというボーイスカウトの世界大会が日本で44年ぶりに行われて、世界155カ国の子供たちが3万4千人集まったんです。子供時代に全員がそういう体験ができたら、全世界に友達がいるということになるじゃないですか。そしたら戦争とか減っていくだろうなって。友達がいる国にミサイルを落とそうと思わないし、そういう風にどんどん変わっていったらいいなと。ただ、世界中の子供たちが集まって何語で話すかを考えた時、英語が多ければ英語かもしれないけど、ダンスで会話ができるような“ダンス語”があったらさらに素敵だなと思っていて。シンプルな感情をダンスで表現できる言語を作り上げたいというのが今大きな夢としてあります。
ーーダンス語。
ÜSA:一つの参考としてハワイのフラは映像や写真がない時代に、旅人が経験したことを歌や踊りにして王様たちに見せたりしていたということを聞いて。それはダンス語の一つでもありますよね。手話もそうですし、あとはガーナのアゾントのように日常の動きを取り入れたダンスもありますし、そういうものを研究して作り上げていきたい。これは何年かかるかわからないですけどね。いずれにせよ、ダンスは僕にとってのライフワークなので、死ぬまで踊り続けたいなと思います。
ーーちなみに、今後旅に出る予定は?
ÜSA:そうなんですよ、最近旅してないんですよね。旅をせぬ旅人……。行きたいところリストが溢れてます。でも夢も渋滞してるので、今までやりたかった、旅してきた経験からまだ出し尽くせていない夢をちゃんと少しずつ形にしながら、また宝探しじゃないですけど、新しい出会いを求めて旅したいですね。
ーーこれから行ってみたい国はありますか。
ÜSA:人と踊るのは今までやってきたので、例えばアラスカのオーロラの動きを見て踊るといった人間以外のものと踊ってみる。あとは砂漠の中のオアシスを探す旅。あの乾いた砂漠の中に突然緑が生い茂って水があって、そこにラクダで現れたジャンベを叩く人がいて、ベリーダンスを踊っているみたいな。それを月明かりで経験したいですね。最近モロッコからラクダに乗って旅した友達からオアシスの見つけ方は聞いたので、そろそろ行けるかな。
ーー旅先での経験をプロジェクトに還元しながら進んでいくと。
ÜSA:そうですね、旅をしたら必ず作品に還元するようにしていきたいです。あと叶うか叶わないかはわからないですけど、一つやりたいのは地球一周。勝手に計画してるのは、大きな船を1隻借りてそこに仲間たち、ミュージシャンとかDJとかみんな乗せて世界一周したい。立ち寄る港でフェスやお祭りを開催して、そこで出会ったミュージシャンともコラボしながら船の上でもパーティをする、フェスティバルクルーズをやりたいなと思っています。もう寄る港も何日で行けるかも調べてあって(笑)、あとは行くだけなので近い将来実現したいですね。
(取材・文=久蔵千恵)
■リリース情報
『POPCORN』
発売:8月30日(水)
【CD+DVD】¥2,160(税込)
【CD】¥1,296(税込)
<CD収録曲>
1. POPCORN
2. WAVE
3. D.E.P!!!
4. POPCORN (INSTRUMENTAL)
5. WAVE (INSTRUMENTAL)
6. D.E.P!!! (INSTRUMENTAL)
<DVD収録内容>
1. POPCORN (MUSIC VIDEO)
2. WAVE (MUSIC VIDEO)
■イベント情報
『DANCE EARTH FESTIVAL 2017』
日程:10月14日(土)・15日(日)
会場:幕張海浜公園Gブロック
前売り:全立見 ¥8,500(税別)
整理番号付きブロック指定
※6歳以上有料、5歳以下は保護者1名につき1名入場無料
一般発売:9月9日(土)