『POPCORN』インタビュー

EXILE ÜSAが語る、DANCE EARTH PARTYにかける思い「ダンスの力で役に立てることがある」

 DANCE EARTH PARTYが、ニューシングル『POPCORN』を8月30日にリリースした。同作には、そのタイトルどおり弾け出す思いが表現されたポップナンバー「POPCORN」をはじめ、グループの魅力を詰め込んだ3曲を収録。10月に開催される『DANCE EARTH FESTIVAL 2017』が待ち遠しくなるような楽曲が揃っている。

 今回リアルサウンドでは、同作のリリースを機にEXILE ÜSAにインタビュー。DANCE EARTH PARTYでの活動はもちろん、ダンスに目覚めたきっかけや、世界を旅して育んだダンスへの情熱などについてたっぷり語ってもらった。(編集部)

旅に出る前やフェスに行く前の、弾けるような思いを表現した

ーー今回リリースされた最新シングル『POPCORN』は、どのようにしてできた作品なのでしょうか?

ÜSA:去年の『DANCE EARTH FESTIVAL2016』で長い時間のライブを経験してみて、その時に感じたお客さんとの距離を縮めたいとか、もっとコミュニケーションを取れるような楽曲を作りたいとか、そういったアイデアを今回のシングルに収録された3曲にぎゅっと詰め込みました。まず「POPCORN」という表題曲は、単純にもっともっと開放的にみなさんと弾けたい、そんな思いが真ん中にあって。トラックはBPMも速めで、テンションの高いカリブ海のソカっぽい曲、タオルをぶんぶん回して楽しめるようなイメージにしました。あと、ポップコーンっていう昔からあるヒップホップのステップがあるんですけど、『Eダンスアカデミー』(NHK Eテレ)のような子供たちに教える現場も増えてきた中で、ポップコーンって無条件にみんなのテンションが上がるステップだなと感じていて。そのポップコーンというステップがそのままできるような曲が作りたいよねというアイデアもあって、それをガシャンと合体させました。

ーーMVでは、TVの中で踊るDANCE EARTH PARTYを見ながら、子供が踊り出す様子が映し出されています。

DANCE EARTH PARTY「POPCORN」

ÜSA:子供が踊ってるのはクランプですね。ポップコーンは横に弾けるステップで、僕たちのサビの振り付けでふんだんに組み込まれています。

ーーサウンドからは旅に出る前のワクワク感のようなものが感じられますが、TVのスクリーンの中や部屋の中というシチュエーションが選ばれたのは、なにか狙いがあったのですか?

ÜSA:楽曲をぱっと聞いた時、海が見える空の下で弾けるような光景が浮かんだんですけど、あえてそれを狭い部屋の中に閉じ込めました。誰にでも外に飛び出したくてしょうがない子供心があるというようなことを、以前ウォルト・ディズニーが言っていたのを思い出して、そんな雰囲気を伝えたくて。映像では子供がストーリーテラーの役割を果たしていて、旅に出る前やフェスに行く前の、弾けるような思いを表現してみました。

ーー2曲目の「WAVE」はすでに6月に配信リリースされていた一曲です。

ÜSA:この楽曲は、DANCE EARTH PARTYが正式メンバーにTETSUYAとShizukaちゃんを入れてスタートを切った時にすぐに候補としてあった曲で。ずっと出せるタイミングを温めてきまして、ようやく発表することが出来ました。歌の部分以外にダンスパートを作るか、それともフィーチャリングアーティストを招いてラップを入れたりするかを悩んでいたんですけど、フェスを経験してもっとお客さんとコールアンドレスポンスしたり、僕らの声を入れたりするのがいいんじゃないかということで、TETSUYAと僕もラップやコールアンドレスポンスにチャレンジさせていただきました。別にしゃしゃり出たつもりはないんですけど(笑)、みんなで一体になりたいという気持ちの表れというか。動きを言葉にしたらどうなるだろう、じゃあ波のように返してもらおう、そういう動きも想像しながら作りましたね。

ーーDANCE EARTH PARTYのダンスは自然な動きというか、バキバキに踊るようなものではなく、踊って楽しむということがテーマとしてあるのかなと。

ÜSA:そうですね。特にこの「WAVE」は僕もEXILEを卒業してすぐ、DANCE EARTH PARTYとして本格始動していこうと思った時に用意した曲なので。EXILEで気合を入れて、気迫のある踊りをずっとしてきたこともあって、あえて真逆というか、力を抜いて気持ちよく踊れる音楽がその時はやりたくて。といっても、レゲエっぽい振り付けなんですけど、ゆったり見えて結構疲れるんです(笑)。でも踊っていて気持ちいいですね。

DANCE EARTH PARTY「WAVE」

ーー3曲目「D.E.P!!!」はどうでしょう?

ÜSA:タイトルはDANCE EARTH PARTYの頭文字をとった、自己紹介的な曲です。

ーーこの曲は他の2曲に比べると、サウンドも尖っていますよね。

ÜSA:ドラムベースな感じですね。今年の夏、外部のフェスやお祭りに出演して、DANCE EARTH PARTYの名前がまだまだ知られていないと思うことがあって。EXILEの名前に頼るのではなく、DANCE EARTH PARTYとしてもっともっと初対面の方にも楽しんでもらえるような楽曲を作りたいということで、登場する時に自己紹介しましょうってことになりまして。登場曲をテーマに作りました。

ーー外に向けて自分たちを発信していくための音楽ということでもある。

ÜSA:そうですね。

ーー10月には『DANCE EARTH FESTIVAL 2017』の開催が控えていますが、そこに向けての気分を一層盛り上げてくれそうですね。

ÜSA:今年は2日間開催で、EXILE THE SECOND、GENERATIONS from EXILE TRIBE、MINMI、The Pharcydeなど様々なアーティストが出演してくれます。昨年と変わらず、世界中の音楽やダンス、美味しい食べ物・飲み物がぎゅっと詰まった、空の下でハッピーな1日が過ごせる野外フェスになると思います。このフェスがいつかダンスのテーマパークみたいになっていったらいいなとも考えていて。ダンスが中心のフェスってなかなかないので、ここに行けば全てのダンスが見られる、感じられる、踊れる。小さな地球みたいな感じになったらいいですよね。

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