X4の快進撃はまだまだ続くーー『Xross Mate』ツアー追加公演に見た歌・ダンス・MCの進化

X4の快進撃はまだまだ続く

 後半1曲目は「Party Up!!」。キレキレのダンスとともにパワフルな歌声を響かせつつ、次々とダンスナンバーを繰り広げていく。「Higher than your cloud」ではここぞとばかりに飛び跳ね、「Bang A Gong」では個性が出るソロダンスやコールアンドレスポンスで会場がヒートアップ。続く「free fall cry」ではYUYAとKODAIが台に上がり、パワフルな歌声を聴かせてくれた。そして、“X4らしい”曲「O」。R&Bとファンクが融合したサウンドに、自然と体が動いてしまう。しかし、ここで「最後に盛り上がりましょう!」というYUYAの言葉を皮切りに、ラストナンバー「#musiccoverdose」が。全員でタオルを回し、ボルテージが最高潮のまま「ありがとうございました、X4でした!」と5人はステージを後にしたのだった。

 だが、彼らのライブはまだ終わらない。メンバーが去った後、すぐに「キズナ」の歌声が会場中に響き出す。ファンによるアンコールを求める声だ。すると、「キズナ」のMVと共に本人たちが再登場し、美しいハーモニーを披露。こういったパフォーマンスを見ると、彼らのボーカルグループとしての才能を再認識する。

 「歌ってくれてありがとう! すごい聴こえてた」とKODAIが感謝を伝え、ファンにお返しがしたいと新曲を披露する流れに。この新曲はファンやメンバーに対する思いを、YUYAが歌にしたもの。非常にポップでハッピーな曲調で、出だしの<BABY, YOU ARE MY ANGEL>、サビの<誰よりそばで誰より大事な 誰よりも君に届けたい>という歌詞から、感謝の気持ちが垣間見える。サプライズの新曲披露後は、アップテンポなダンスナンバー「Rainbow Road」。息の合ったパフォーマンスに、思わず見入ってしまう。そして、KODAIとYUYAのソロライブやX4が出演するライブ・イベント、出演番組の告知を行ない、最後は「声にしたなら」のRemixバージョンを披露。観客も一緒に歌い、会場が揺れるほど盛り上がりを見せた。曲終わりで、YUYAが「最後一緒に歌ってください!」と声を出すと、“今 走り出そう!”という歌声と共に会場が一つになり、この日のライブの幕を下ろした。

 最後の最後に、秋にミニアルバムを発売することも発表したX4。「声にしたなら」の<今 走り出そう!>というフレーズは、“俺たちはこれからドンドン活躍していくから、一緒に走ってついてきて”というX4からのメッセージのようにも聞こえる。歌、ダンス、MC、すべてを兼ね備えたX4の快進撃は、まだまだ続く。そしてさらに多くの人がX4という名を知る日は、そう遠くはないはずだ。

(文=高橋梓)

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