モーニング娘。’16 牧野真莉愛の初センターは、激変するハロプロの新機軸となるか?

モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』(MORNING MUSUME ‘16[Sexy Cat’s Speech])(Promotion Edit)
モーニング娘。'16『ムキダシで向き合って』(MORNING MUSUME ‘16[Confront With Bare Nakedness])(Promotion Edit)

 シングルには、ほかにもサックスの音色が妖艶さを醸し出すファンク調の「セクシーキャットの演説」を収録。猫と人間がミュージカルテイストで描かれたこの曲は、間奏後の譜久村聖のソロから大サビで転調しサックスも変拍子へと突入する。<そうやって猫を被ったって 本性はあっさりとバレる>という1曲目のアンサーソングの様な歌い出しで始まる「ムキダシで向き合って」はエレクトロダンスチューン。MVではメンバーが、羽織るジャケットを脱ぎ着しながら大人びた表情を浮かべ艶やかさを演じている。モー娘。は歌割りの多さによってグループでの立ち位置が浮かび上がるが、佐藤優樹、小田さくら、石田亜佑美とグループをリードするメンバーが落ちサビを歌い継いだ後、牧野と同期でありグループ最年少メンバーである羽賀朱音に重要なセリフパートが与えられているのには目を見張るものがある。

 牧野がパーソナリティーを務めるラジオや各媒体のインタビューでは、近々加入予定である13期メンバーについて語られることも多くなってきている。仮に12月12日の日本武道館にて開催する『モーニング娘。'16コンサートツアー秋~MY VISION~』で13期メンバーが発表されることがあれば、約2年3カ月ぶりの新メンバー加入となる。鞘師里保、鈴木香音が抜けたモー娘。に12期、13期メンバーは新しい風を吹かすことができるか。

(文=渡辺彰浩)

関連記事