乃木坂46 橋本奈々未がアイドル界にもたらした“豊かさ” 16th選抜が持つ意味を読む

 続けて、初めて1列目メンバーとなった高山一実と、2列目の注目メンバーである齋藤飛鳥と堀未央奈についてこう述べる。

「高山さんは選抜2列目・3列目にいる時期が長く、対世間的にもバラエティ番組で目立つキャラクターとしての印象が強いかもしれません。しかし、彼女はアイドルというジャンルやその歴史への思いが強く、それを活かしたパフォーマンスができるメンバーなので、グループの顔である1列目として、どのような活躍を見せることができるのか楽しみです。いずれもセンター経験者の齋藤さんと堀さんは、グループの次代を担う存在のため、橋本さんの両後ろという位置でどのような見え方になるのかも興味深いところです」

 そして、13thシングル『今、話したい誰かがいる』内の「大人への近道」以来となったユニット・サンクエトワール(北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、堀未央奈)が「君に贈る花がない」で復活していることも注目ポイントだという。

 そして、13thシングル『今、話したい誰かがいる』内の「大人への近道」以来となったユニット・サンクエトワール(北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、堀未央奈)が「君に贈る花がない」で復活していることも注目ポイントだという。

「サンクエトワールは昨年、アンダーメンバーのユニットとしてグループのさらなる可能性を示してくれていました。アンダーユニットとしての歴史を持つサンクエトワールが今回、選抜・アンダー混成のユニットとして再登場することで、より選抜とアンダーについての考え方が柔軟になっていけば面白いと思います。アンダーメンバーも、前作でフロントの位置にいた渡辺みり愛さんや寺田蘭世さんといった2期生メンバー、前作収録の『シークレットグラフィティー』でセンターを経験した樋口日奈さんといった顔ぶれが、選抜の人数増加を受けて15thとは違う目立ち方をすることになるため、新たなフェーズへ入ったと考えられます」

 『サヨナラの意味』でアイドル活動を終了する橋本は、最後の作品でどのような役割を果たしてくれるのか。そしてますます層が厚くなり活発化するユニット・アンダーメンバーは、さらなる活躍の場を見つけることができるのだろうか。

(文=中村拓海)

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