今年の『TIF』を機にブレイクか? 4人組アイドル「フィロソフィーのダンス」に寄せる期待

 また、ソウル・ファンクのみならず、実力派の若手音楽家による楽曲の振り幅も彼女たちの武器のひとつだという。

「彼女たちの代表曲といえるナイル・ロジャース歌謡『すききらいアンチノミー』やモータウン調の楽曲『オール・ウィー・ニード・イズ・ラブストーリー』は、作詞を元ふぇのたすのヤマモトショウさんが、作曲・編曲を22歳の音楽作家・宮野弦士さんが作曲するなど、実力のある若手音楽家をクレジットに迎えていることも特筆すべきことでしょう。そして、ソウル・ファンクだけではなく、シングル化されていない未発表曲も多くある。『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』では3日間でそれぞれセットリストを変えながら、新曲としてハードロックな『DTF!』を披露するなど、音楽的な幅の広さもみせてくれています」

 最後に、今回の『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』における彼女たちのパフォーマンスと、そこで感じた成長について、同氏はこうコメントした。

 「今回の『TOKYO IDOL FESTIVAL2016』では、5日の湾岸の美しい夜景が広がる時間帯にフジテレビ湾岸スタジオ屋上のSKY STAGEでファンク濃度の高い3曲を披露したのが、大きなハイライトでした。奥津さんが『ナツ☆イチ!』で活躍したことでグループを見つけた人も、元から気になっていた人も含め、このフェスで彼女たちがファンを増加させ、認知を広げたのは事実でしょう。グループ自体もあの3日ですごく成長したと思いますし、彼女たちの歌のブレなさを改めて感じさせられました。4人が音楽面だけに偏らず、可愛さやキャラクターも含めて見つかったのも大きいですね」

 今回のステージを機に、彼女たちはどこまで成長を続け、ファンを獲得していくのだろうか。今年後半以降の活躍に期待したい。

(取材・文=中村拓海)

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