SMAP「ありがとう」、五輪テーマ曲になぜ今起用? ファンによる購買運動も白熱化
8月5日の開幕以降、盛り上がりをみせるリオデジャネイロオリンピック。特別番組や中継を行う際、各局が大会ごとにテーマソングを起用し、それぞれの中継の応援ムードを盛り上げるのがひとつの慣例となっている。今年も様々な楽曲のラインナップが揃うなか、特に目を引くのがTBS系のテーマソングに起用されたSMAPの「ありがとう」である。
同曲は、2006年に発売されたSMAPの40枚目のシングル曲。10年前の楽曲が同大会テーマソングに起用されたことについて、ジャニーズの動向に詳しい芸能ライター佐藤結衣氏に話を聞いた。
「SMAPの楽曲が起用されたのは今回が初めてではなく、2004年アテネは『ススメ!』、2008年北京は『この瞬間、きっと夢じゃない』、2012年ロンドンは『Moment』が起用されてきました。今回のTBSオリンピック放送のテーマは『感謝』。TBSの公式サイトでも“もっともふさわしい楽曲”と紹介されているように、テーマに沿った選曲であるといえるでしょう。もちろん、彼らの新曲が聴きたかったというのは正直なところ。しかし、『ありがとう』はもともとライブ用に作られた特別な曲で、ファンのなかでも人気の高い1曲。今回のテーマソング起用を機に『ありがとう』が再び多くの人の耳に届くことは、喜ばしいことではありますね」
今年の1月から続く騒動以降、SMAPの新曲を待ち望む声はいつも以上に多い。新曲の到着を待ちきれないファンたちが、代表曲『世界に一つだけの花』のシングルを積極的に購入し、売上チャート上位に浮上させるという購買運動まで起こる白熱ぶりだ。今回の『ありがとう』テーマソング起用を受けて、同シングルでも新たな動きがあったと佐藤氏は語る。
「8月5日付のオリコンシングルデイリーランキングで『ありがとう』が見事10位にランクインしました。『世界に〜』の売れ行きから『ありがとう』を再入荷するCDショップが増えたことも影響したようです。新作はなくとも店頭で大きくSMAPを扱うショップも多い。本当にあらゆる人たちが彼らの活動を待ち望んでいるんですよね。9月9日にはいよいよデビュー記念日が訪れます。新曲やコンサート開催など、ファンの方々の思いが報われる進展があることを祈ります」