AKB48、『45th選抜総選挙』で“第2章”へ 最終結果から読むグループの未来

 そして、今回から新たな施策として用意されていた『AKB48 45thシングル 選抜総選挙 × SHOWROOM』について、同氏は下記のように分析した。

「同企画の最終的なランキングで1位となった中井りかさんは、もともと握手会などの接触イベントで名をあげたメンバーです。彼女は動画配信のなかで一人一人のコメントを拾って“バーチャル握手会”のような会話を行ない、人気を獲得しました。総選挙はファンがイベントへ向けて事前に準備しているため、今回の人気が順位に直接影響するわけではないですが、来年以降へ向けて大きな転換点になったことでしょう。今回の企画は、ほかのSNSよりもダイレクトに本人の魅力がわかるツールであり、グループ内における次の注目メンバーを見本市的に眺めることのできるイベントなので、握手会や劇場公演などの集客にも影響しそうですし、メンバーは票数伸ばしというよりも、自分の名前を売ること、面白いトークや企画でファンを増やすことに楽しさを覚えているように見えました。継続的に取り組むことでよりその魅力が伝わるツールだと思うので、来年以降の総選挙でも導入されてほしいです」

 例年とは違ったムードの盛り上がりで、指原の圧倒的な実力やグループの世代交代を感じさせた今年の『選抜総選挙』。今回の順位を機に大躍進を遂げるメンバーは登場するのか。楽しみに見守りたい。

(文=中村拓海)

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