5月末でアンジュルムを卒業 田村芽実の参加楽曲は全部で何曲?

<2016年>加入6年目

【本体:3曲】
・次々続々
・糸島Distance
・恋ならとっくに始まってる

 前年2015年12月に卒業発表を行った田村。彼女のアンジュルム在籍時ラストシングル3曲のうち、本人メイン曲となっているのが「恋ならとっくに始まってる」。アンジュルムに改名してからは初めてのつんく♂提供曲で、田村の卒業へのはなむけの一曲ではあるのだが、わかりやすく当て書きされているというわけではなく、もっと普遍的な“始まり”を描いた歌詞となっている。そんな楽曲を田村は冒頭のセリフパート含め、活動5年間で培った実力を思う存分発揮して表現している。

 この「恋ならとっくに始まってる」という曲は、アレンジ上での目立った特徴は特にない広義でのロック歌謡なのだが、例えばBメロに入る際にさりげなく転調していたり、サビでの〈もう止めたり出来ないよ〉という譜割りが若干トリッキーだったりと随所での技が光っており、聴くたびに癖になっていく安定のつんく♂楽曲である。

恋ならとっくに始まってる / アンジュルム (2016.04.27)

 それでは最終集計。ここまでの曲数をすべて合計すると、以下のような数値になった。

【本体:55曲】
【関連ユニット:13曲】
【バージョン違い:7曲】

 田村は、卒業後はミュージカル女優の道を目指すと公言している。『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役を演じるのが目標だと以前から語っており、18歳の誕生日が来る前にアイドル活動からの卒業を決意した。目標が達成できるかどうかは神のみぞ知るところだが、この若さで将来の進路をきっぱりと決めた決断力、そしてこれまでの活動の端々からうかがえる人間的地力の強さ、これらを兼ね備えた彼女に心配は何もいらないだろう。アンジュルムメンバーとしての最後のステージである日本武道館公演が今から楽しみだ。

■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。(Twitter

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