指原莉乃が史上初の2連覇達成となるか? 2016年のAKB総選挙を徹底考察

 今年も6月18日に毎年恒例のイベント『AKB48 45thシングル 選抜総選挙~僕たちは誰について行けばいい?~』が開催される。

 第8回目となる今回は、HARD OFF ECOスタジアム新潟にて、45枚目シングルの選抜メンバー及びカップリングメンバー80名を5グループからファンの投票によって決定する。初めて地方で開催された昨年は、指原莉乃が19万4094票という圧倒的得票数で、2位の柏木由紀に約2万6000票差をつけ、HKT48の活動拠点である福岡に錦を飾った。

 いよいよ開催まで1カ月を切り、『AKB48総選挙公式ガイドブック2016』(講談社)の刊行や、『AKB48選抜総選挙ミュージアム』の開催、総選挙メインビジュアル、立候補者全272人のアピールコメント動画公開など、総選挙開催に向け一層の盛り上がりを見せている。メインビジュアルには、国内5グループから渡辺麻友(AKB48)、松井珠理奈(SKE48)、山本彩(NMB48)、指原莉乃(HKT48)、加藤美南(NGT48)が選出された。

 昨年1位に輝いた指原にとっては、前田敦子や大島優子も成し遂げられなかった総選挙2連覇がかかっている。「シンプルに1位になりたい。2連覇を狙えるのって、今年がラストチャンスかもしれないし……。来年の総選挙は辞退するとか、そういう意味じゃないけど、あと何回この総選挙に出られるかわからないので。まだ誰も知らない景色を見たい」と、指原はガイドブックにて今年の総選挙にかける思いを語っている。また、昨年1位になった際の公約として「水着ライブ」を掲げていたが、今年は「ダチョウ倶楽部に弟子入りして熱湯コマーシャルをコンサートで行う」との公約をコメント動画にて公言している。

 この指原の連覇を阻止しようとしているのが、一昨年の総選挙にて1位の座を獲得した渡辺麻友だ。渡辺は初年度から神7に居続けている唯一のメンバーでもある。渡辺は「返り咲き! 今年も挑戦するからには(1位に)返り咲きたいなという強い思いがあります!」とコメント動画にて宣誓。姉妹グループからは昨年5位の松井珠理奈。彼女は松井玲奈のグループ卒業を受けて約3年半続いたAKB48との兼任を解除し、今年はより重みのあるSKE48の看板を背負い、総選挙に挑む。同じく姉妹グループの山本も、NMB48を共に支えてきた渡辺美優紀の卒業発表と同タイミングでAKB48との兼任を解除し、NMB48を盛り上げていくことを誓っている。センターを務めたAKB48「365日の紙飛行機」が48グループの新たな代表曲となり、また様々な音楽番組にてギターの弾き語りを披露するなど、山本は着実に知名度を上げているメンバーだ。「私も1位を目指します。なによりもNMB48のために、1位を獲りたいんです」との強気なコメントを、山本はガイドブックにて寄せている。

 開催の地、新潟を拠点としているNGT48からメインビジュアルに抜擢された加藤は、グループのセンターを務めるメンバー。総選挙初出場ながら「開催地」効果で80位圏内に入ることができるのかが見ものだ。ほかにも、昨年選抜入りしていた高橋みなみ、宮澤佐江、渡辺美優紀、松村香織、柴田阿弥の卒業や不出馬を受け、ランキングがどう動くのか。44thシングル『翼はいらない』のセンターに抜擢された向井地美音や、小嶋陽菜扮する「にゃんにゃん仮面」の存在……など多くのトピックがある今年の総選挙。まずは、投票速報が発表される『翼はいらない』のリリース日、6月1日を待つことにしよう。

(文=渡辺彰浩)

関連記事