嵐 櫻井、KAT-TUN 亀梨、JUMP 山田…後輩ジャニーズから絶大な支持を集める理由とは?
雑誌やテレビなどで憧れの先輩について言及するシーンが多い、ジャニーズ事務所。この先輩・後輩関係は、ジャニーズ事務所独特の文化である。脈々と受け継がれている「憧れの先輩」という文化に今回は注目してみたい。現在、後輩であるジャニーズJr.のメンバーから人気があるメンバーの魅力とはどこにあるのだろうか。各メンバーのキャラクターを含め、考えてみたいと思う。
嵐・櫻井翔
国民的アイドル・嵐の仕切り役として各方面で活躍する、櫻井翔。慶應義塾大学卒という学歴を活かしてニュースキャスターの仕事をしたり、アイドルの曲にラップを定着させたり、新しい道を切り拓いて「ジャニーズ」という枠を広げている。そんな櫻井を憧れの先輩に挙げる後輩は多い。同じ慶應義塾大学に通っているSexy Zoneの菊池風磨も尊敬する先輩として櫻井の名前を挙げており、雑誌で対談をしたり、プライベートでも食事に行ったりして親交を深めているそうだ。後輩の人気を集める櫻井について以前、雑誌でこんな話が挙がっていた。櫻井は後輩から誘われると予定をこじ開けて最優先で対応し、後輩からアドバイスを求められれば、無責任なことは言わずに一緒に考えていくのだという。最前線で活躍し続けるアイドルであると同時に、常に自分で道を切り拓き、驕ることのない誠実さを持っている櫻井の人柄が後輩の心を掴んでいるのかもしれない。
KAT-TUN・亀梨和也
「憧れの先輩」の常連として名前が挙がるメンバーの一人である、KAT-TUN・亀梨和也。KAT-TUNというグループの色もあいまって「今時の青年」という印象が強いが、彼の礼儀正しさは業界の中でも有名である。そんな性格もさることながら、彼のファッションセンスの高さが後輩からの支持を得ているように思う。例えば香水。Hey! Say! JUMPの知念侑李が「亀梨くんの後ろで踊っていて良い匂いだったから真似させてもらった」と明かしていたことがあるが、ジャニーズJr.内でも亀梨と同じ香水を使っているメンバーが多いのだという。事務所の中でも“おしゃれ番長”とされているファッションセンスは、後輩たちが憧れる要素としては十分なものなのだろう。さらに、グループを大切にしつつもソロでドラマや映画、スポーツ番組で活躍する姿も憧れる理由の一つになっているはずだ。
Hey! Say! JUMP・山田涼介
ジャニーズJr.からの人気No.1と言えば、Hey! Say! JUMPの山田涼介である。「山田くんに憧れてジャニーズ事務所に入った」というJr.も少なくない。その人気は後輩だけに留まらず、同じ年であるSexy Zoneの中島健人も山田に憧れている。中島は、舞台『ジャニーズ・ワールド』を観劇に来ていた山田を見つけるやいなや「俺、次にしたい髪型決まった。山田くんみたいに明るい色にしてパーマあてる!」と舞台上で宣言するほどだ。そんな風に山田が周りを魅了し続ける理由の一つは、“圧倒的な練習量によって創りだされたパフォーマンスの上手さ”だと思う。中性的な外見とは裏腹に、キレが良いダンスを激しく踊りながら歌うパフォーマンスは、見る者を虜にする。その高いパフォーマンス力は、毎日3時間自主レッスンをしていたという努力の賜物だ。そんな山田の姿勢が「自分も努力すればあんな風にかっこ良くなれるかもしれない」と後輩たちに希望を与えているのではないだろうか。
かつて、憧れの先輩について話していたメンバーが、デビューをし、実績を残し、今や後輩に憧れられるメンバーになっているジャニーズ事務所。ファンにとって、ずっと応援していたメンバーの名前が「憧れの先輩」にが挙がった嬉しさは何ものにも代えられない。またしばらくすると、上記のメンバー以外にもまた新しい世代の名前が挙がってくるはずだ。この連鎖は、ジャニーズ事務所ならでの面白さなのではないだろうか。
(文=高橋梓)