Juice=Juice結成3周年を機に、彼女たちの36カ月を振り返る(前編)
1年1カ月目:2014.02.27:初のグループ写真集
活動2年目に突入したJ=J。16日更新のブログにて、宮崎の公式ニックネームが「ゆかにゃ」に決まったことが発表された。それまではスマイレージ(改名後はアンジュルム)の福田花音が考案した「ゆかにゃん」が使われていた。
27日には初のグループ写真集『Juice=Juice 1st OFFICIAL PHOTO BOOK』がワニブックスより刊行。
1年2カ月目:2014.03.19:3rdシングル『裸の裸の裸のKISS / アレコレしたい!』
ラテン調サウンドの「裸の裸の裸のKISS」と、サビでのクラップがライブ定番となった「アレコレしたい!」の両A面。
そして21日にシングル発売記念イベントが池袋サンシャインシティ噴水広場で行われ、またもやつんく♂からのサプライズ発表で、初の単独ライブツアー開催が決定した。
また、31日更新の宮崎のブログで、去年から通っていた大学を中退し4月からアイドル活動に専念することも発表された。
1年3カ月目:2014.04.05:宮崎ラジオレギュラー
ラジオ日本『Hello! SATOYAMA & SATOUMI Club』が放送開始。この番組はハロプロメンバーが回替わりでパーソナリティーを担当しているが、宮崎の登場回数が非常に多く、ほぼレギュラー状態となっている。彼女の心地良い喋り声に癒やされるリスナー続出のラジオだ。
1年4カ月目:2014.05.24:初めてのバスツアー
『Juice=Juice 1stファンクラブバスツアー in 山梨』が24〜25日の一泊二日で開催。単独ライブツアーより前にバスツアーが開催されるというのは、ハロプロの長い歴史の中でも初めての事態だ。ライブツアーに先駆けての特別なセットリストのライブコーナー、ファンの就寝前にメンバーがパジャマ姿でお見送りなど、数々の趣向が凝らされたレアな2日間となった。
また、同月10日に出演したライブイベント『ぽにきゃん!アイドル倶楽部感謝祭 〜アイドルサバイバル〜』では、「インスピレーション!」「Magic of Love」というハロプロ楽曲2曲のカバーを初披露。特に後者は以降のJ=Jのライブキラーチューンとして研ぎ澄まされていくことになる。
「Magic of Love」がJ=Jにとってスペシャルな楽曲となったのは、もちろんメンバー5人それぞれの魅力が集まった結果なのだが、特に輝いているのはやはり高木紗友希の歌唱。間奏から落ちサビに至るまでの紗友希が奏でるフェイクは、何度でも感動できる。
グループの歌姫としての地位を確固たるものとしている高木紗友希。コブクロの音楽がきっかけでハロプロ研修生入り。特技は独学のカンフー。そのサバサバした性格はJ=Jに朗らかな明るさを呼びこむ。<筆使いのような歌声>を目指して日々歌唱力の向上に励むストイックさも持ち合わせており、ボーカルグループとしてのJuice=Juiceの要となるメンバーである。
1年5カ月目:2014.06.13:初の単独ライブツアー
J=Jにとって単独としては初となるライブツアー『Juice=Juice ファーストライブツアー2014〜2015 News=News 〜各地よりお届けします!〜』が大阪・心斎橋のFANJ-twiceよりスタート。
その前日の12日には宮本佳林の1stソロ写真集『佳林』が刊行された。J=Jメンバーのソロ写真集はこれが初。なお、2015年5月刊行の2nd写真集『Karin sixteen』もある。
誰もが認めるJ=Jの絶対的エース、アイドルの中のアイドル、それが佳林ちゃんだ。80年代アイドルを愛好しており特に松田聖子を崇拝。自身もトップアイドルになるべく、美容スキルで外見を磨き、気迫のこもったダンスと美声に裏打ちされた歌唱で内面も高める。彼女の活動をリアルタイムで体験できる我々はアイドルファン冥利につきる。
1年6カ月目:2014.07.30:4thシングル「ブラックバタフライ / 風に吹かれて」
タンゴ調の「ブラックバタフライ」と、ケルト風のリフが印象的な「風に吹かれて」の両A面。
(後編に続く)
<プロフィール>
■ピロスエ
編集およびライター業。企画・編集・選盤した書籍「アイドル楽曲ディスクガイド」(アスペクト)発売中。ファンイベント「ハロプロ楽曲大賞」「アイドル楽曲大賞」も主催。
https://twitter.com/prse