Sexy Zone、最年長メンバー中島健人が果たす役割とは? 久々の5人体制シングルなどから考える

(C)タナカケンイチ

 Sexy Zoneが、12月16日にニューシングル『カラフル Eyes』をリリースする。

 2014年7月、メンバー5人から中島健人、菊池風磨、佐藤勝利の3人が中心となり活動すると発表された彼ら。以降は年少メンバーの松島聡とマリウス葉がPVやジャケットに不参加となり「二人はグループから脱退させられるのでは?」と心配の声もあがっていたが、本作『カラフル Eyes』では約1年半ぶりに5人が集結。動向を見守っていた“セクガル(Sexy Zoneファンの愛称)”たちも、まずは一安心といったところだろう。

 タイトル曲「カラフル Eyes」は、グループ10作目の節目作で、少し大人になった彼らが伺える直球のラブソング。PVでもそれぞれが異なる5色の衣装をまとい、“恋のカラフルタウン”をテーマにしたセットのなかで軽やかなダンスを披露している。つづくカップリングの「Make my day」は、中島健人主演の映画『黒崎くんの言いなりになんてならない』の主題歌に決定。主人公・黒崎くんのキャラにインスパイアされたという歌詞に要注目だ。

 こうして、Sexy Zoneは来年デビュー5周年を迎える。グループの成長期である今、まず露出を増やす中島健人とはどのような人物か。また、なぜ彼が同映画の主演に抜擢される理由とは。ジャニーズの動向に詳しいライターの佐藤結衣氏に見解を聞いた。

「彼はとにかく素直で、自分が良いと思っているものを吸収し、包み隠さず発散できるタイプ。だから映画やドラマなど、作り手の創作意欲も刺激するのでしょう。加えて、ものごとに対するストイックな姿勢と、“ラブホリ王子様”と呼ばれるキザなキャラクターを持っていて、芸能人としても光るものがあるように見えます。キャラがあるから囲み取材でも最後の決め台詞をフリやすいし、人の印象にも残りやすいですよね」

 また、普段の中島の魅力とはどのようなところなのか。

「ビジュアルが完璧で性格もストイックなのに、中身がちょっと残念、という母性本能をくすぐるタイプです。たとえば会員制サイト<Johnny’s web>にある個人ブログでは、おかしな英語で挨拶してファンを“アレッ?”と思わせたり。年上の女性はそんな中島くんを見て『本当に大丈夫?引っ張ってあげたほうが良いかしら』と思いますし、年下の女の子だったら『キザな中島くんに引っ張ってほしい』と思ってしまいそう。両方から良いように解釈される性格・キャラの持ち主で、世代を問わずファンを広げている印象です」

 中島は、グループいち俳優活動の多いメンバーでもある。同映画では“ドS”な主人公・黒崎くんを演じる彼の演技力について、佐藤氏はどのように考えるのか。

「素直な性格そのままに目の前のことをしっかり吸収して自分の表現に繋げていくタイプの俳優で、演技は上手な方ではないでしょうか。一昨年のドラマ『BAD BOYS J』(日本テレビ系)はハマり役で、喧嘩が下手なところから駆け上がってゆくーーという主人公の設定が、中島くんのキャラにも重なっていました。また、ファン的には完璧なアイドル・中島健人とは違う一面が見られると嬉しいので、そうしたちょっとコンプレックスを持った役だとよりグッときます。今回はドSな役ということで、新たに“男らしい”一面が見られそう。今後もいろんな作品を通じて一皮、二皮と剥けていくと思うと楽しみです」

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