嵐、A.B.C-Z、KAT-TUN……「●●すぎちゃった」グッズから新たな興味は生まれる?

「変わらなすぎちゃった」KAT-TUN・中丸のうちわ

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(C)タナカケンイチ

 もうひとつのコンサート必須アイテムは、メンバーの顔写真がプリントされたジャンボうちわだ。多くの場合、それぞれのキメ顔が写っているのだが、その写り方を工夫することで個性を表現することも少なくない。SMAPのメンバーは、その先駆け的存在と言って良いだろう。

 中居正広のジャンボうちわは変装や変顔がおなじみで、毎回見ていて楽しい一枚だ。木村拓哉も舌を出したり、唇を突き出したり、さまざまな表情を見せている。それに追随するのが『KAT-TUN LIVE TOUR 2014 come Here』(2014年)のうちわの写真でサングラスをかけて舌を出している亀梨和也や、先輩ジャニーズのうちわをオマージュするA.B.C-Zの河合郁人などだろう。このように、さまざまな表情を見せることで自らを表現するメンバーがいる中、あえて「毎年変わらない」ことにこだわるパターンもある。それが、KAT-TUNの中丸雄一だ。

 彼のうちわはここ数年、“右向きで少し微笑む”という表情・角度から変化がなく、ファンからは「違う表情も見たい」との声も挙がっていたが、一向に変化が見られなかった。しかし『KAT-TUN LIVE 2015 quarter in TOKYO DOME』(2015年)のうちわで、顔の向きを逆にするというアレンジを披露し、ファンの間で話題に。中丸はこれまで、感情があまり表情に出ないことをテレビ番組などでネタにされており、うちわの変わらない写真は、そのようなキャラクターを逆手にとったものだったといえよう。今回のこの変化は、中丸自身の変化の兆しととらえてもよいのだろうか。次回以降、中丸の写真にどのような変化が見られるか、日頃の活躍とともに注目していきたい。

 このように、グループやメンバーの個性がグッズに反映されているものは多く存在する。女性ファンが多いジャニーズだけに可愛らしいデザインのものが多いが、その中から一風変わったグッズを発掘するのも、またひとつ違った楽しみ方ではないだろうか。そして、そのグッズを通してグループやメンバーへの新たな興味が生まれることもあるのかもしれない。

(文=高橋梓)

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