さやわかの『Billboard Japan Hot100』チャート分析

乃木坂46、Perfume、μ's……骨太なポップスが顔を並べた最新ビルボードチャートを読む

 さて2位のPerfumeもやっぱり映画がらみですが、こちらは本人たちのドキュメンタリーということになります。テレビの露出も増えまして、『アメトーーク!』でPerfume芸人をやってみたり、iPhoneのCMに出てみたりという感じで、なんだか新作映画やドラマのプロモーションに駆り出される女優さんのようであります。さすが所属事務所がアミューズだけのことはあります。楽曲としては結成15周年ということもありまして、改めて未知の一歩を踏み出しましょうという力強さの感じられるものになっております。これまた歌詞がめっちゃ直球勝負っぽい感じでして、曲名がトレインだけに、ほとんどEXILE一族が歌っててもおかしくないレベルに到達しているように思います。

 そういえば3位のμ'sも、足腰の安定したスイングというか走り込みが十分というか、活き活きとした真っ直ぐな楽曲に定評があります。アニメの内容もそうですが、何年か前だとアニソンと言えばとりあえず電波ソングみたいな感じで屈折してればいいんでしょ? みたいなムードもあったのですが、前述の「心が叫びたがってるんだ。」しかり、もはやそういう時代は終わったと言っていいのではないでしょうか。そんなわけで、チャートとしてはロックとかソウルとかがないと言いましたが、なかなかどうして骨太な内容のポップスが揃っているという気がします。これはこれで真っ当だし明るくていいなあと思う次第です。

■さやわか
ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『朝日新聞』『ゲームラボ』などで連載中。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』『一〇年代文化論』がある。Twitter

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