嵐が国民的アイドルとして果たす役割とは 宮城コンサートでの学生コラボドキュメンタリーから考察
10月5日、嵐の櫻井翔がキャスターを務める『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で、嵐のコンサート『ARASHI BLAST in Miyagi』で披露された宮城県の高校生と嵐によるコラボレーションの模様が、ショートドキュメンタリーとして放送された。
東北大震災の復興支援や風化防止を目的にメンバーが開催を切望したという今回の公演。4日間のコンサートで、8つの高校の生徒がステージ上で嵐とコラボレーションを果たした。二宮和也は「宮城が元気になるのはもちろん、県外の方に来てもらい、そこで今あるものを感じてもらうというのも1つの関わり方だと思う」と宮城でコンサートを開催する意義を語り、松本潤は「自分たちより若い世代の人たち元気になってもらいたい。彼らが今どんなことを思って何を伝えたいのか、伝えられる場が作れたらと思って」と、今回の学生とのコラボ企画について振り返った。
これまでも嵐は、震災直後から毎年被災地を訪れコンサートを開催している。嵐がメイン・パーソナリティを務めた2013年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)では、櫻井翔が『あの日歌えなかった卒業の合唱 今日新たなる旅立ちの歌』という企画で、岩手の学生達の合唱と櫻井のピアノ伴奏によるコラボレーションを披露したこともある。今回は、学生達の合唱をバックに嵐が楽曲を披露するかたちでのコラボレーションが実現した。
本番前には、嵐が学生達と対面し、直接感謝の思いを伝えるシーンも。しっかりと学生達を見つめながら話すメンバーの姿からは、真摯な姿勢を感じとることができた。その中で、大野智は「会場が広くても変にがんばる必要はない。リハーサル通りにやれば伝わると思う。共にがんばっていきましょう」と語りかけ、これまで数多くのステージに立ってきた説得力のある言葉と、学生達を仲間として歓迎する暖かいコメントで学生達を鼓舞した。
今回、「感謝カンゲキ雨嵐」を披露したシーンが一部放送されたが、ひとつひとつの言葉に思いを込めながら丁寧に、そして穏やかな表情で歌う嵐のメンバーの姿はもちろん、一緒に歌う学生達の姿からも、会場に足を運ぶことができなかった視聴者は感じ取るものがあったのではないだろうか。