“癒しの歌声”丸本莉子、2nd配信シングル『やさしいうた』に見る歌い手としての原動力と求心力
この7月にメジャーデビューを果たしたシンガーソングライター・丸本莉子が、早くも8月19日に2nd配信シングル『やさしいうた』をリリースする。デビューシングル『ココロ予報』からわずか1か月という新曲リリースとなったものの、楽曲のクオリティといい、歌唄いとしての姿勢といい、新人とは思えない安定感は今作でも健在。新世代シンガーソングライターとしての矜持を改めて感じさせてくれる。
ビクターエンタテインメントの中でも、SNSを中心とするプロモーションやハイレゾ・高音質音源配信に力を入れている「デジタル配信部門」が立ち上げた新レーベル・AndRecの第1弾アーティストに選ばれた丸本莉子。史上初のハイレゾ配信デビューは大きな話題となり、シングル『ココロ予報』は、「VICTOR STUDIO HD-Music.」「mora」「e-onkyo music」の初日デイリーチャートですべて第1位を獲得する快挙を成し遂げた。「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と繰り返される歌詞が、穏やかでありつつも力強く、聴く者の胸のうちにスッと沁み入っていくよう。YouTubeのコメント欄にも「思わず聞き入ってしまった」「鳥肌が立った」といった感想が並び、人の心を掴む音楽センスの持ち主であることがわかる。
今回リリースとなる『やさしいうた』は、前作と同様、ミディアムテンポのたゆたうようなメロディが心地よい楽曲。もともと家族をテーマに書かれた曲だったそうだが、リリースするにあたり、より幅広く“大切な人”をイメージさせる歌詞へと手が加えられた。「ずっと変わらない愛で そっと君を包むよ ほら やわらかな風が吹いた 離れていた日も いつもそばにいるから 君は一人じゃないから ねえ聴こえる やさしいうたが あの日のように」とは、サビの一節。シンプルだが心に響く言葉が並んでいるのがおわかりだろう。そして、この歌詞を最大限に活かすのが、彼女の天性の歌声。伸びやかで温かみのある声質は、耳馴染みがよいだけでなく、どこか癒やしにも似た安らぎを与えてくれる。
日本音響研究所が独自に分析したところによると、丸本の歌声は爽やかさと温かさを同時に感じさせることができる声だと判明。これは、ビオラなどの弦楽器の持つ波長と似ており、一般に弦楽器は、聴く人に音の厚みや癒やしを感じさせることから、彼女の声もまた同様の効果があるとしている。歌詞の持つ前向きなメッセージと、それをより遠くまで届けるための歌声。『やさしいうた』は、まさに彼女が歌うべくして歌った楽曲と言えよう。
デビュー前には、社会人としてごく普通の生活を送っていたという丸本莉子。仕事先の同僚のアドバイスに背中を押され、やっと“歌手”としてのスタートラインについた。彼女の楽曲を聞けば、そんな自分へのエールであったり、周囲の人々への感謝であったり、また歌を聴いてくれる人へ伝えたい想いがあふれているのを感じる。それがおそらく彼女の原動力そのもの。そして、彼らに向かって歌うことこそ丸本莉子という歌い手の使命でもあるように思う。
9月16日には1stミニアルバム『ココロ予報~雨のち晴れ〜』のリリースも控え、ますます活動を本格化させていくことになる彼女。今後どのようにその歌声が伝播していくのか、じっくりと見届けたい。
(文=板橋不死子)
■リリース情報
2nd配信シングル「やさしいうた」
日程:8月19日(水)
価格:¥250
1stミニアルバム
『ココロ予報~雨のち晴れ~』
日程:9月16日(水)
価格:CD販売価格 ¥1,800+税(CD/配信)
<収録曲>
1.ココロ予報 (another intro)
2.やさしいうた
3.コトバ
4.やさしさに包まれたなら
5.愛した人
6.僕の名前をつけてくれた日
7.心のカタチ (studio live)※
8.歩いてゆけ (studio live)※
※Bonus Track
Amazon ※予約販売受付中
1st配信シングル「ココロ予報」(通常配信)
日程:7月8日(水)
価格:¥250
■ハイレゾリリース情報
丸本莉子「LIVE at Victor 302 studio」
“丸本莉子LIVE at Victor Studio『一本勝負!!』”と題して、GYAO! MUSIC LIVEでビクター302スタジオからライブ生配信をした、貴重な音源をハイレゾでリリース。
デビューシングル「ココロ予報」の他、8月19日に配信される第2弾シングル「やさしいうた」、荒井由実のカヴァー「やさしさに包まれたなら」等、全6曲を収録。
<収録楽曲>
1. 心のカタチ
2. ご機嫌ベイベー
3. ココロ予報
4. やさしさに包まれたなら
5. やさしいうた
6. 歩いてゆけ