紀里谷和明、映画監督としての“しくじり話”を吐露「日本映画界から超嫌われちゃった」

 番組の最後では、昨年、自身が制作したハリウッド映画『ラスト・ナイツ』を紹介し、「製作に5年かかり、あまりの大変さに、撮影中に『もう映画をやめよう』と思った」と語った。そんなとき、出演俳優のモーガン・フリーマンに、紀里谷は「もっと良い映画監督になるにはどうしたらいいですか?」と尋ねると、モーガンは「Listen(聞きなさい)。ただ、聞けばいいんだよ」とだけ返し、そのまま去っていったという。紀里谷はモーガンのコメントに「セリフをまず聞きましょう、ということかもしれません。スタッフの声をもっと聞きましょう、ということなのかもしれません。あるいは周りのことをよく聴いてください、ということだったのかもしれません。Listenとは『感じろ』ということだったと思うんですね。頭でっかちにならずに、もっと全体を感じなさいと」と話し、「僕はこの言葉を聞いたときに、すごく目が覚めたんですね。それは振り返ると、自分が一番出来ていなかったことでした。人の声に耳を傾けずに突っ走ってきて、右往左往していたわけです。それを、この言葉で救われて、前に進めるなっていう風になったのが、去年の話です」というエピソードを披露した。番組では最後に、紀里谷和明先生の教訓として、「周りの声に耳を傾け生きていきましょう」との言葉が紹介され、締められた。

(文=向原康太)

■作品情報
『ラスト・ナイツ』
監督:紀里谷和明 
出演:クライヴ・オーウェン モーガン・フリーマン 伊原剛志 アン・ソンギ 他
米国配給:Lions Gate  2015年/アメリカ映画/原題「LAST KNIGHTS」
提供:DMM.com 配給:KIRIYA PICTURES/ギャガ
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