★STARGUiTARの新作が示した、マイペースで奔放なダンス・ミュージック
また、「detour feat. LASTorder」は、★STARGUiTARの作ったであろう原型を、客演のLASTorderが徹底的に壊して刻んだ形跡が随所にみられるし、ほかにもジャジーヒップホップライクな「I Spell You」やFuture Baseのような音作りでしっかりトレンドを回収する「knowledge」など、クラブミュージックシーンの“次”を見据えた構成も目を引く。
それでいて重すぎず、オーガニックなエレクトロサウンドにまとめ上げているあたりは、生来のポップセンスが効いているからだろう。事前に公開していたデモ版より、全体的にローを抑え目にしてメロディを立たせていることからも、1万枚のセールスを超えた前作を踏まえ、★STARGUiTARが本作をさらに多くのリスナーに届けようとしていることは明らかだ。
“シーンに迎合しない”という言葉は、ともすればポップであることを放棄するという意味合いを持つ。しかし、都会の喧騒から少し離れ、ヒップなやり方を提示する『Wherever I Am』のような作品であれば、この言葉のポジティブな面が感じられるのではないだろうか。
■リリース情報
『Wherever I Am』
発売:8月5日(iTunes Storeで一週間先行配信中)
https://itunes.apple.com/jp/album/wherever-i-am/id1019058909?app=itunes&ign-mpt=uo%3D4
<収録内容>
1.Everyday is a new day
2.Be The Change You Wish
3.The Curtain Rises feat.fox capture plan
4.Journey to Nothing
5.I Spell You
6.detour feat.LASTorder
7.One more thing
8.knowledge
9.Mind Float
10.before dark
11.inherit