近藤真彦は、なぜジャニーズ最年長で“ギンギラギンにさりげなく”あり続けるのか

 近年、SMAPをはじめとしてそれぞれのグループの人気の息は長くなり、ジャニーズ全体の平均年齢も年々上がってきている。若さを売りにしたアイドル的手法ではなく、演技、司会、芸術など他方面で活躍し、人気を獲得するメンバーが多くなってきた。パーソナリティーに深みをもったメンバーが所属するグループは、個の魅力を常に更新し、人気を維持し続けている。ジャニーズ事務所で最年長であるマッチは、後輩たちの手本となるべく常にさまざまなジャンルで活躍し、そのような事務所全体の流れを築きあげた存在といってもよいのではないだろうか。

 マッチ自身もそのような意識をもっていることは、先日発売された『月刊Songs』(2015年8月号)の本人インタビューで語られている。

「後輩の存在って、僕にとっても刺激になる。それがうちの事務所のいいところなんですよ。あの後輩に負けるもんか、いつまでたってもすごいと思われたいっていう気持ちを、1人1人が持ってる。35周年の活動が去年の暮れくらいから始まって、今年はこれからテレビも出ますし、それを見て後輩達も気持ちが引き締まると思うんですね。35周年、僕ができたということはできないってことはないと思うんですよ。だから頑張ってほしい。ジャニーズでは過去にデビュー何周年が最長なんだろうね? たぶん僕が最長だと思うのですが、今は近藤真彦をどうやって55歳にしていこうか、ということを考えています(笑)」

 『ミュージックステーション』でマッチが歌い上げる「ギンギラギンにさりげなく」は、昨年末の『FNS歌謡祭』を超えたものになるにちがいない。“いつまでたってもすごい”と改めて感じさせてくれるマッチの姿に大いに期待したい。

(文=久蔵千恵)

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