miwaがツアーファイナルで見せた“表現の幅” 25歳を迎えたステージに12000人が熱狂
miwaが、6月15日に横浜アリーナで全国ツアー『miwa concert tour 2015 “ONENESS”』のファイナル公演を行った。
同日はmiwaにとって25歳の誕生日でもあり、平日の横浜アリーナには約12000人のファンが駆け付けた。開演時間になると、最新アルバムの表題曲「ONENESS」のイントロが流れ、ステージを覆った巨大な幕には、拳を突き上げ、エレキギターを抱えるmiwaのシルエットが大きく映し出された。その後、miwaは白黒パンツルックというしっかりキメた出で立ちで登場し、続く「Faith」ではライトハンド奏法を披露。まずは“ロックなmiwa”で会場を大きく盛り上げた。
続いてmiwaは「キットカナウ」「It’s you!」とハンドマイクでポップな楽曲を歌い上げ、ファンはタオルを回したり、恒例の振付を真似るなどしてこれに応えた。ここでアコースティックギターに持ち替えたmiwaは、「441」や「恋の予感」などの人気曲を熱唱すると、観客を座らせて披露したバラード曲「月食 ~winter moon~」では、背景のビジョンに月が浮かび上がるドラマチックな演出で、“大人のmiwa”の姿を見せた。続く「片想い」では、サビの<あなたに恋していいですか? 私じゃダメかな?>という一節を歌い上げながら号泣する場面も。そしてバラードパートのラストは、自身が敬愛し、デビュー前から長らくカバーしているキャロル・キングの代表曲「You’ve Got A Friend」のカバーをアコースティックギター1本で披露。中高生や親子連れの観客が目立つなか、miwaがこうして自身のルーツをしっかりと伝えていくことにも、ひとつの意義があると感じる一コマだった。
ライブ後半は「fighting-φ-girls」「空の彼方」と、明るい楽曲たちでスタート。アルバム内でオリアンティがギターソロを弾いていた「super heroine」では、miwaが「どうしても女性にソロを弾いてもらいたい」という理由で、10代の頃から交流があるという高校生ギタリスト・瑠璃をゲストに招聘。2歳からギターを弾いているという彼女は、同曲で卓越したギターテクニックを披露し、miwaも「こんなギター弾かれたら、ギター辞めたくなっちゃうよね」と、笑いながら瑠璃を褒め称えた。