AKB48グループドラフト会議にみる各チームの戦略 “新メンバー低年齢化”が進む背景とは?
AKB48グループが、5月10日に東京・有明コロシアムで『第2回AKB48グループドラフト会議』を行った。同イベントは、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48の全チームからチーム8を除いた13組が、47人の候補者からそれぞれに必要な人材をメンバー自ら指名。最終的に全24名の交渉権が確定し、各チームは補強ポイントをもとに新戦力を選びとった。
今回もネタ元となっているプロ野球のドラフト同様、競合による抽選や事前の駆け引きから起こった指名一本釣りなど、様々なドラマが生まれた同イベントだが、今後期待のメンバーとはいったい誰だろうか。日本各地を飛び回るDD(誰でも大好き)ヲタの中でも突出した活動が目立つことでおなじみのガリバー氏は、注目株として以下の名前を挙げた。
「アイドルファンの観点からすると、『からっと☆』のメンバーとして活躍していた樋渡結依が、グループの解散が発表された後 にAKB48の総本山的なチームAに指名されたことに、強い物語性を感じます。それに、東京女子流の山邊未夢を姉に持つ山邊歩夢を含め、アイドルと関わりの深い方が目立ちましたね。個人的には、KIIが交渉権を獲得した愛知県出身の水野愛理が、SKE48の総意として選ばれたメンバーでもあるので注目です。全体としては小学生~中学校1年生くらいのメンバーが増え、前回のドラフトよりも低年齢化が進行しているといった印象です」
今回のドラフトで各チームが交渉権を得たメンバーに低年齢が多い理由について、同氏は近年のグループが抱える課題とそれを打ち破るための施策がヒントになると述べる。
「HKT48において矢吹奈子と田中美久の“なこみく”コンビが活躍したことや、チーム8のメンバーが撮影OKなどの施策を実行し、現場で古参ファンに厚い支持を得ていること、年長メンバーが卒業を見据えてきていることなど、グループ全体として年長メンバーはある程度成熟しており、低年齢のメンバーの活躍が期待されている傾向にあるといえます。そのため、今回のドラフトでは各チームが若いメンバーを欲しがり、全体として低年齢化が進んだのだと思います」