アイドル応援アプリ『CHEERZ』特別企画対談

篠崎こころ・滝口ひかり・中根礎子×田口まき対談 アイドルと被写体、そして自撮りの今後とは?

 

「モデルは洋服やスタイルを、アイドルは本人を前に出す」(田口)

――田口さんは幅広く女性を撮影されていますが、アイドルにしかない魅力って何でしょう?

田口:ファッションモデルとアイドルを比較したとして、前者はファッション雑誌においてメインである「ファッション」、つまり洋服やスタイルをどう伝えるかが重要ですよね。後者はどちらかというとその洋服を着ている人自身を前に出す感じ。例えばこころちゃんだったら、金髪でキャップを被っていて、アーティストやバンドマンみたいな見た目だけど、本人はAKB48が好きで純粋にアイドルになりたいという存在で。それがハッキリと表現できるのはアイドルならではだと思いますよ。

中根:確かに、モデルのお仕事は服装をいろいろ考えてやってましたけど、アイドルの撮影は自分を「これでもか!」というくらい出すつもりで臨んでます。

滝口:私も、モデルとして駆け出しのころは、言われたとおりにやって「ただ撮られている」という感覚でした。アイドルを始めてからは、「自分に酔う」というか、カメラを向けられた瞬間に、そのシチュエーションにあった自分を見せる、役を作ることを学びました。

滝口ひかり。

――設定の上に自分を置くような感覚ですか?

滝口:そうですね。それでどれだけ自分を出せるか、というようなところがあります。

――そういう意味では『CHEERZ』には、自撮り(or他撮り)で「設定の上に置いた自分をどう見せるか」という側面があり、それが上手い3人がランキング上位の常連だということも頷けますね。アプリを使っていくうえで編み出した創意工夫・自撮りテクニックのようなものはありますか?

滝口:少女漫画や恋愛話がすごく好きで、よくシチュエーションを妄想するので、自分が考える「キュンとする瞬間」をメンバーに撮ってもらったりしています。

篠崎:私は金髪なんですけど、やっぱり金髪だけだとお客さんはお腹いっぱいになっちゃうじゃないですか(笑)? だから、茶髪や黒髪のウィッグを使ったりして変化を付けています。そうすることで、今までもにゃちゃんやひかりちゃんのような正統派が好きな方も取り込めるかも、という計算のもとでやっている部分はあります。あと、『CHEERZ』ってタイムラインが縦なので、写真の横幅を切って縦長にすると、他の写真を押しのける形で画面を埋めれるんです! 自己中心的かもしれませんが、「それが勝ち残る秘訣!」みたいな(笑)。

田口:それすごいね。ちょっと下にスクロールしてもずっとこころちゃんがいるじゃん。みんながどんどん細長くしていったら面白い(笑)。

中根:この3人しかやらないかもしれない(笑)。「あの3人なんかあったのか?」って思われますね(笑)。

縦長と通常サイズの比較。

篠崎:あとは、生活の一部として『CHEERZ』があったりして、ツイッターと連携していたりもするので、お昼ご飯に食べたうどんの写真を『CHEERZ』に上げたりするとファンの方から「うどんだけじゃCHEERできない!」って言われたりしています! でも、タイムラインに「女の子→女の子→うどん」と続いたら「何これ?」って見るじゃないですか(笑)?

――システムの穴を見事に突いていて素晴らしいし、うどんにまで戦略が(笑)。

中根:私は同じような角度で同じような写真ばっかりになるのを避けるために、部屋でもコロコロ場所を変えたりします。あと、男の子っぽい顔立ちなので、前髪がないバージョンのイケメン風な表情や、外を歩いていて髪がいい感じにふわっとなった瞬間とか、いろんなシチュエーションで撮ってます。最近やったのは、超アップにして目元しか写らない写真。なぜかファンの方から好評でした(笑)。あとメンバーとよくやるのは、ドリンクを鼻ストローしてる写真とか。

田口:アイドルがそんなことして大丈夫なの!?

中根:(遠近法で)鼻にストローを突っ込んでいるように見えるように撮るんです。

田口:びっくりしたー(笑)。

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