ニューシングル『アンビバレンス』インタビュー

SCREEN modeが考える“今の時代の高音質”とは?「どのデバイスで聴いても感動が伝わるように」

【SCREEN mode】TVアニメ『黒子のバスケ』第3期 第2クール 帝光編 ED主題歌「アンビバレンス」Music Video Short Ver.

「悲しみだけじゃなくて、希望に向かって行く思いと、両方ある」(勇-YOU-)

——そして勇-YOU-さん、歌詞について。「アンビバレンス」という言葉にどんな思いを込めたのか。

勇-YOU-:TVアニメ『黒子のバスケ』が題材で、帝光編はその中でもせつなく悲しい過去を描いた作品なので。そういう黒子の心情を、一つヒントにさせてもらったということもありますし。僕の役は黒子の親友なんですけど、とあるきっかけでバスケをやっていく事に挫折してしまうという、その心情とも重なるかもしれないし。そういうふうに、登場人物の心情に当てはめて聴いてもらう楽しみ方もあると思うんですけど、そこだけじゃなく、思春期の漠然とした不安にも似てるかもしれないし、恋愛の感情にも通じるかもしれないし。聴いてくれる人たちそれぞれに、聴き取り方が違うかな?という、そういう曲であったらいいなと思って歌詞を書いて行きましたね。

——ミュージックビデオは、ラブストーリーっぽい展開ですし、いろんな表現の仕方があって。

勇-YOU-:あのドラマだと、今から恋が始まるかも、みたいな感じもするし。絶妙な感じですよね。

——「アンビバレンス」という言葉は、歌詞には出て来ないですけど、これは?

勇-YOU-:最後まで書いて、どういうタイトルがいいかな?と思った時に、まさにアンビバレンス(=相反する感情)だなと思ったので。悲しみだけじゃなくて、希望に向かって行く思いと、両方あるんですよ。相反する感情を1曲の中で描いているので、「アンビバレンス」になりました。

——歌もエモいです。これまでの曲とは、感情の入れ方が違うように聴こえたり。

勇-YOU-:最初の歌い出しがセリフ調なので、そこはけっこう力を入れましたね。歌ってる感覚ではなく、語りかけてる感覚というか。

——ああ、そのせいか。いきなりぐっとつかまれる感じがあるのは。

勇-YOU-:やっぱり、出だしって大事なんですね。

雅友:大事です、出だしは。

勇-YOU-:成功したようです(笑)。

——さぁそして、今回は収録3曲ともすごいんですよ。いろんなジャンルにぶっ飛んでますから。2曲目「marionette」は、ゲーム『BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA EXTEND』エンディング・テーマということで。

雅友:これはすごい前に作っていた曲で、去年の夏前にはレコーディングが終わってて。やっと来たな、という感じですね。最初に、「救いのない話だ」という情報だけもらっていて……。

勇-YOU-:すごいワードですね(笑)。

雅友:それでヘヴィな、重い感じを出そうと思って作りました。通常ギターのチューニングで、一番低い音はミなんですけど、シまで落とせるギターを用意してもらって、デロ~ンっていう音が入ってます。低い音が。マスタリングの時に、大きいスピーカーで聴くんですけど、すごい下の音まで入ってましたね。重かったです。

勇-YOU-:すごい大きいスピーカーだったからね。

雅友:でも自宅でも、ヘッドホンで大きめの音で聴いてもらえれば、感じてもらえると思うので。

勇-YOU-:今までにない曲ですよね。僕も最初から最後まで、救いのない歌詞を書きました(笑)。

——そんな歌詞を書いてると、どよ~んとしたりして?

勇-YOU-:いや、そういう感じはなかったですね。どう考えても自分の人生の中に当てはめることが出来ないというか、物語の主人公がいて、その人が思っていること、という感じで書いて行ったので。

——暗闇、虚像、無情、不条理、とか。ダークなワード、てんこ盛りで。

勇-YOU-:空想上の物語みたいな、これはこれで面白かったですね。

——爆音と静寂が交互にやって来る、極端な曲調なので。それもインパクト大です。

勇-YOU-:あそこ、ライブで歌う時に絶対ズレないようにしないとね。

雅友:練習しましょう(笑)。

勇-YOU-:サビはいいんだけど、Bメロのところは、音とメロディが同時に出てくるから。あそこを外したらカッコ悪いだろうな~。

雅友:感じれば、入れる。

——考えるな。感じろ(笑)。

勇-YOU-:ブルース・リーですね(笑)。

雅友:水になったように。感じてください。

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