嵐・二宮和也と JUMP・山田涼介の共演から考察する、グループの現在地
昨年、結成15周年を迎えた嵐は、結成の地であるハワイにて大規模のコンサートを行ったほか、その裏側に迫ったドキュメンタリー番組がNHKで放送されたり、年末には紅白5年連続出場を果たしたりと、その活躍ぶりはアイドルグループとしての頂点に達していることを充分に感じさせるものだった。アルバム『THE DIGITALIAN』の初回限定盤に収録されたメイキング映像で櫻井翔は「15周年でどうこうというより、もっと先を見ましょうというスタンスを示している」と今後について語っていたが、櫻井が指す“先”というのは、もしかしたら『暗殺教室』や『Sakura』で見せたような姿勢ーーつまり後輩や仲間をより積極的にサポートし、彼らの成功を後押しするということだったのではないか。
現在、SMAPの中居正広はKis-My-Ft2の冠番組『キスマイBUSAIKU!?』に参加し、派生グループの舞祭組をプロデュースするなど、後進の育成に力を注いでいるが、国民的アイドルグループとなった嵐もまた、そうした段階に入っているのかもしれない。実際、最近では作品以外でも、『VS嵐』でジャニーズWESTと共演したり、雑誌『明星』にて櫻井とSexy Zoneの菊池風磨が対談したりと、後輩たちとのコミュニケーションが目立っている。
今後、嵐は後輩たちをどのようにサポートし、また後輩たちはどんな風に嵐の背中を追っていくのか。ジャニーズ全体の動きから目が離せそうにない。
(文=松下博夫)