嵐・相葉雅紀はなぜ安定感があるのか 青井サンマが「真ん中っ子」の強みを解説

真ん中っ子の特徴って?

 その中で年上組と年下組をつなぐバランサーとして存在するのが真ん中っ子です。グループの中でそういう立場にならざるを得なかったからか、またはそれに適した人物がはじめから配置されたからか、真ん中っ子は非常にバランス感覚のいい人だという印象があります。また、グループの中では1番手になることは少なく、一歩引いたような存在感であるかもしれません。

 しかし、そのバランス感覚のよさゆえに、個人仕事では他にない安定感を獲得しているのも真ん中っ子の特徴。主演役者揃いのSMAPメンバーでありながらバイプレイヤーとしても活躍する稲垣くん、すっかりNHKの朝の顔になったV6の井ノ原くん、帯番組をふたつ持ち昨年のテレビ番組出演数が1位だったTOKIOの国分くんなど、並べてみるとその手堅さというか“芸能界で長生きしそう感”が抜きん出ていますよね。

真ん中っ子としての嵐・相葉くん

 嵐の真ん中っ子・相葉くんも先述のCM出演のほか、個人でもバラエティ番組のレギュラーが3本あり、忙しすぎてドラマのオファーを受けられないという噂も出るほど。お茶の間うけのよさはさすが真ん中っ子です。ビデオリサーチによる昨年のタレントイメージ調査ランキングでは、ジャニーズタレントの中でトップです。(参考リンク:ビデオリサーチ「タレントイメージ調査結果 (人気度上位50)」

 グループ内においては、バランサーとしてはもちろんのこと、「大切に育てられたいい子」「優しくて品がいい」そして「普通っぽい」「バカっぽい」(いい意味でですよ〜)という嵐全体のイメージ形成にも一役買っています。相葉くんのキャラクターはその要素だけでは語れないはずですが、バラエティ番組での彼の言動に注目すると、大抵上記4点のどれかをアピールしています。日々それを積み重ねて嵐というグループの好感度を安定させているのですね。これも真ん中っ子のバランス感覚ゆえと言えるのではないでしょうか。意図的ではないかもしれませんが、すごいです……! そんな意味で、特別に目立ってはいなくても、グループ人気の要は相葉くんなのだろうと私は考えています。

 先輩たちの活躍を見ても、真ん中っ子が本領を発揮しだすのは30代になってから。現在32歳の相葉くんのさらなる活躍に期待が高まりますね!

■青井サンマ
 ヲタ歴7年のゆるくぬるい嵐ヲタ。独断解説「嵐の聴き方」はTwitterまとめサイト『Togetter』で100万viewを突破。ウェブメディア『cakes』で「嵐の聴きかた」を連載。著書に『嵐ヲタ絶好調超!!!!』(大和書房)。Twitter

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