ハロプロ、年始ライブでサプライズ続出 ピロスエが語る、2015年注目すべき動きとは?

 東京・中野サンプラザで1月2日、ハロー!プロジェクトの合同ライブ『Hello! Project 2015 WINTER ~DANCE MODE!~』が開催された。同ライブではBerryz工房や℃-ute、モーニング娘。'15、Juice=Juiceなどがパフォーマンスを繰り広げたほか、新体制のアンジュルム(旧:スマイレージ)やカントリー・ガールズ(旧:カントリー娘。)が登場。さらに研修生8人(藤井梨央、広瀬彩海、野村みな美、小川麗奈、浜浦彩乃、田口夏実、和田桜子、井上玲音)による新ユニット結成(名称は追って公開)も発表されるなど、ファンにとってはサプライズ尽くしの一夜となった。

 昨年、道重さゆみがモーニング娘。'14(卒業時の名称)から卒業し、ハロー!プロジェクトのリーダーには矢島舞美(℃-ute)が就任。今年はBerryz工房の無期限活動停止も控えているなど、ハロー!プロジェクトの体制が大きく変わりつつある。各グループの動きについて、『アイドル楽曲ディスクガイド』の編者であり、ハロー!プロジェクトの動向に詳しいピロスエ氏はこう語る。

「まず注目したいのはアンジュルムの新曲『大器晩成』です。同曲は、これまで真野恵里菜『My Days for You』などで高い評価を得ており、“ポストつんく♂”として注目を集める中島卓偉が作詞・作曲を手掛けています。彼はこれまで派生ユニットへの楽曲提供が中心で、モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute、スマイレージには提供していなかったため、満を持してという感じですね。また、編曲はモーニング娘。の『The 摩天楼ショー』やJuice=Juice『ロマンスの途中』などを手掛けた鈴木俊介が務め、絶妙かつ勢いのあるファンクナンバーに仕上がっています。もう一曲のA面である『乙女の逆襲』は、呪術的なメロディーやダークなサウンドなど、まるで昨年モーニング娘。‘14とスマイレージ、ハロプロ研修生で行い評判を呼んだミュージカル『LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-』を彷彿とさせるシアトリカルな楽曲です。『大器晩成』とは違った一面を見せる仕上がりで、改名後第1弾シングルとしては両曲とも申し分ないクオリティだと思います」

 続いて、里田まいをスーパーバイザーに起用し、嗣永桃子(Berryz工房)を迎え入れた新ユニットのカントリー・ガールズについて、同氏は「牧歌的なイメージ」とし、注目メンバーに島村嬉唄を挙げた。

「カウントダウンライブで初披露された『愛おしくってごめんね』と『恋泥棒』は、2曲とも60'sのモータウンやオールディーズといった古き良きアメリカンポップスの要素が投影されており、前身であるカントリー娘。のグループ・イメージを引き継いでもいるようです。また、5人の新メンバーのうち、山木梨沙と稲場愛香はハロプロ研修生からの昇格ですが、森戸知沙希と島村嬉唄、小関舞はモー娘12期メンバーオーディションの参加から見出された形での加入です。森戸と小関は過去にアイドル活動の経験があるようですが、島村は芸能活動の経験がなく、その初々しい感じが牧歌的かつ瑞々しさのある楽曲にマッチしていて素晴らしいです。新メンバー5人ともそれぞれフレッシュですが、特に彼女は“うたちゃん”と呼ばれ既にファンの注目を集めていますね」

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