超特急が3周年記念ライブで見せた『大人の風格』 異端なスタイルが世間に浸透する日も近い?
アンコールでは、パーカー姿の7人が登場し「refrain」、「EBiDAY EBiNAI」を披露。バラード調のイントロから始まり、徐々にギアが上がっていく「EBiDAY EBiNAI」では、その勢いに圧倒されて涙する8号車の姿も見られた。最後のMCでは、コーイチが「ラスト1曲は今日が初披露になる曲で、メンバーが初めて振り付けを担当した大事な曲です」と語り、振り付けを担当したのがユースケであることを紹介。先ほどは気丈に振る舞っていたユースケだったが、8号車から寄せられた驚きと歓声に「この曲を作ってるときだけは8号車さんと僕たち7人のことしか考えてなかった」と思わず号泣。メンバー同士のハグやコミカルな振りなど、随所に8号車を喜ばせる仕掛けが施された同曲をパフォーマンスし、この日のライブは終了した。
MCではどこか素朴さ、子どもらしさは見せるものの、3年の時を経てパフォーマンスに大人の風格も漂い始めた超特急。この日のライブでもメンバーのキャラクターや8号車を楽しませる仕掛けが止まることなく繰り広げられ、エンターテインメント性の強い、テーマパークのようなひと時となった。今年、急激に勢いを増した同グループだが、来年には東名阪4公演のホールツアーや映像作品、CDデビュー日の6月10日には3周年記念シングルをリリースするなど、トピックが多数控えている。メインダンサー&バックボーカルという“異端”のスタイルが世間に浸透するのも、そう遠くないのかもしれない。
(文=中村拓海)