NEWS、新たな飛躍の時は近い? コンセプチュアルな最新曲を紐解く

作家としても活躍するNEWSの加藤シゲアキ。

 NEWSが1月7日に新シングル『KAGUYA』をリリースする。前作『ONE -for the win-』から約半年ぶりとなる作品で、2012年7月に4人体制となって以降、4枚目のシングルとなる。

 同作は、竹取物語の“かぐや姫”をモチーフにした壮大なラブソングで、MV監督には蜷川実花を迎え、日本的な艶やかさを表現したコンセプチュアルな一枚となっている。前作から大きく世界観を変えた点でも、ファンから注目を集めているが、こうした作品をリリースした狙いとはどんなものだろう。

 ジャニーズの動向に詳しい芸能ライターのジャニ子氏は、グループとしての方向性を模索する実験的な一枚だと、同作を分析する。

「NEWSのメンバーは、ここ数年で個人の活躍が非常に目立つようになりました。リーダーの小山慶一郎さんはニュース番組でキャスターを務め、加藤シゲアキさんは小説家として活躍を続け、最近では雑誌『ダ・ヴィンチ』に短編小説が掲載されたりもしました。増田貴久さんと手越祐也さんは、派生ユニットのテゴマスとして、ジャニーズではトップクラスの歌唱力を持つアーティストとして活躍を続けています。しかし、個人での活動が目立つ一方、ここ数年は4人での活動は控えめでした。2012年に体制が代わって以降、グループとしてのアイデンティティが明確に見いだせていない印象もあります。ただその分、いろんな方向性を模索しやすい状況でもあるのが、今の彼らなのだと思います。NEWSはもともと、「North」「East」「West」「South」の頭文字をつなげたのがグループ名の由来のひとつであり、そこには国際的な活躍をするよう期待が込められています。今回、蜷川実花さんのアートワークで、日本的でありながらヴィヴィットな世界観を打ち出したのは、国際的な活躍を目指すという彼らのコンセプトを踏襲しつつも、大胆な作風にすることで、新たな可能性を見いだそうという狙いがあるのではないでしょうか。いわばグループの原点に戻りつつ、今の彼らだからこそ出来ることに挑戦している。今後の彼らにとって、ひとつの指針になるような作品なのではないかと思います」

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