関ジャニ∞は新アルバムでどう進化? TOKIO長瀬、ヒャダイン、リップら参加の意欲作を読む
関ジャニ∞の9作目となるニューアルバム『関ジャニズム』が11月5日に発売された。
今年、デビュー10周年という節目を迎えた彼ら。自分たちらしさをより追求するために、自主レーベル『インフィニティ・レコーズ』を設立してからの初アルバムであり再出発作である同作は、これまでの集大成と呼ぶべき作品に仕上がっている。
例えば、1曲目にジャニーズらしさ全開のアイドルソング「EJ☆コースター」が入っているのも新鮮だ。このような楽曲にあわせて全員でダンスするというのは、関ジャニ∞としてはある意味新しい。ひと味ちがうスタートを切ったあとは、豪華アーティストからの提供曲が続く。RIP SLYMEによる「FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN FUN」、ヒャダインこと前山田健一による「三十路少年」、TOKIO・長瀬智也による「ドヤ顔人生」、そして高橋優による「象」と、そうそうたるメンバーが名を連ねているのだ。
同作の楽曲一つひとつを聴いてみると、すべてに提供者の個性をひしひしと感じる。その一方で、共通して聞き取れるのは、遊び心や泥臭さ、疾走感といった関ジャニ∞“らしさ”だ。一見バラバラな世界観の楽曲群でありながらも、関ジャニ∞が表現しようとするエンタテインメントを凝縮した一枚となっているのだから不思議だ。