1stミニアルバム『Call To Action』インタビュー
THE SxPLAYの決意表明「傷ついて削られて摩擦が起きて、どんどん輝きに変わっていく」
「菅原紗由理」の活動を終了し、THE SxPLAYとして初の作品となる『Call To Action』が5月28日にリリースされる。
誰にも話せなかった辛い日々があったからこそ、口にできる言葉がある。本当にやりたことは何なのか、悩み続けたからこそ鳴らせる音がある。THE SxPLAY(ザ・スプレイ)の掲げる「ロック」は、音楽のジャンルである前に、何よりも「ありのままに生きること」を証明するキーワードだ。「菅原紗由理」という名前を知っている人も、知らなかった人も、THE SxPLAYとして生まれ変わった彼女の放つ強烈なパワーと、心が求める方向へとまっすぐに走って行く美しい姿に、心動かさずにはいられないだろう。THE SxPLAYとしての思いが込められた『Call To Action』について訊いた。
好きで始めた音楽への、けじめでもあった
--この『Call To Action』に入っている曲たちは、いつ頃から作っていたんですか。
THE SxPLAY:まず(リード曲の)「Living Rock」のメロディができたのは…ちょうどTHE SxPLAYの話をしていたのが、去年の今頃だったんですよね。去年の4月、5月ぐらいから構想を立てていたんですけど、そこから考え始めて、9月ぐらいには「Living Rock」の元となるメロディーはできてました。ただ詞を詰めていったのは、STORYS.JPを書いた頃からですね。
--あれを書いたのは、今年の2月でしたっけ。
THE SxPLAY:そうですね。
--STORYS.JPで書かれていた文章は、かなり気持ちの整理が必要だったというか、時間もかかったと思うんですが。
THE SxPLAY:かかりましたね。ああいうものを書いたのは初めてだったので、どんなふうに感じてもらえるんだろう?って、書いてる時にはちょっと不安がありましたけど、ファンのみんなは「そんなことがあったんだ。話してくれてありがとう」という反応が多かったので、THE SxPLAYを始める前にこれを書いておいてよかったなと思いました。
--あれを読めば、なぜ改名したのか、なぜメジャーレーベルから離れてインディーズでの活動を決断したのかが、正確にわかります。ここでは繰り返さないですけど、まだ読んでいない方はぜひ読んでください。あの文章は、ファンのために書いたという気持ちが大きかった?
THE SxPLAY:それもあるし、自分へのけじめでもありました。自分が好きで始めた音楽なのに、弱音を吐くのは好きじゃないし、人に言うことでもないと思ってたんですけど、なんでTHE SxPLAYというものを始めようとしたか?というきっかけを、ちゃんとみんなに話しておきたいなと思って。去年の11月2日に、ファンクラブでライブをやったんですけど、その時にはもうすでに「菅原紗由理の名義ではラストです」と言っていたので、「名前を変えるのか?」「バンドになるのか?」という話はあったんですけど。
--その時はまだ、決まっていなかった?
THE SxPLAY:いえ、自分の中ではすでに決まっていたんですけど、ちゃんと順序を踏んで話したいと思っていたんです。そこでSTORYS.JPをはさむということになっしたんですよ。「嫌でやめるわけじゃないよ」ということを伝えたいと思っていたし、変化というか、進化していった自分というものを、みんなに知ってもらいたかったので。
--あの文章は、すごく誠実なものだと思いました。ある意味、自分の弱さとか、駄目だったと思う部分も、さらけ出してるわけじゃないですか。
THE SxPLAY:そうですね。THE SxPLAYでは、今後どんどん深いところまで書いていきたいなと思っているので。ただ今回の『Call To Action』は、一からのスタートだという自分の決意表明もこめているし、『Call To Action』は行動喚起という意味なので、アルバムを聴いてくれたみんなが、もしも目標や夢があって、今迷っているならば、これを聴いて、自らアクションを起こせるヒントになるようなアルバムになればいいなと思って作っていきました。だから自分が先に行くというよりは、みんなと共に、突き進んでいくというイメージで。