さやわかが「サヨナラ嘘ツキ」を分析
みみめめMIMIが切り拓く「音楽×ビジュアル」表現の最前線
こういうユニットが「この娘が歌ってると思いたまえ」とばかりにアーティストフォトとして二次元少女のイラストを添付していることはよくある。つい最近、メンバーが一人「学業に専念するために」卒業したClariSもそうだろう。一部ではこういうやり方をオタクっぽいなどと言う声も少なくない。だが的確なビジュアルイメージが目指される時代になったのだと考えれば、見え方は変わってくるはずだ。みみめめMIMIには3月にクラムボンのミトが編曲で参加した「ミッディ」があり、また今作ではUNISON SQUARE GARDENの田淵智也がプロデュースするなど楽曲にロック的なアプローチを試みている。実はそれゆえにイラストはポップさの中にシャープさをにじませたものになっているのである。映像も同じで、いわゆるオタク系として人々がイメージするようなものよりはずっと歌詞と楽曲をダイナミックに見せるものになっている。みみめめMIMIはこうしたユニットの嗜好性を忠実に反映したビジュアルの提供を心がけていて、今のリスナーはそのマッチングを楽しむようになっている。そこに彼らの時代性があると言っていいだろう。
言い換えれば、要するに彼らはCDやネットで聴いてもらう時には専用のビジュアルを用意しているわけだが、ライブはライブならではの見せ方があると思っているのではないか。実際、みみめめMIMIは赤坂BRITZでのライブすら決まっている。彼らが単に匿名性を志していると考えてしまうと、その行動は矛盾したものに感じられるだろう。しかしビジュアルイメージの使い分けが存在するのだと思えば、わからないことはないはずだ。今や、みみめめMIMIのようなユニットはビジュアル性を重視する時代の先端にいて、そういう活動のあり方をどんどん「当たり前のこと」に変えていくだろう。
■さやわか
ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。『朝日新聞』『ゲームラボ』などで連載中。単著に『僕たちのゲーム史』『AKB商法とは何だったのか』『一〇年代文化論』がある。Twitter
■リリース情報
『サヨナラ嘘ツキ』
発売:2014年5月28日(水).
価格:初回盤(CD+DVD)¥1,556(tax out)
通常盤(CD)¥1,000(tax out)
<収録内容>
・CD
M1:「サヨナラ嘘ツキ」(テレビアニメ『ブレイドアンドソウル』オープニングテーマ)
M2:「瞬間リアリティ」~Piano Version~
M3:「サヨナラ嘘ツキ」(insturumental)
※CD封入特典として、ゲーム『ブレイドアンドソウル』のオリジナルアイテムを特別にゲットできるユニークコード封入
※アニメ期間限定特典として、テレビアニメ『ブレイドアンドソウル』の描き下ろしワイドキャップステッカー封入
・DVD ※初回盤のみ
「サヨナラ嘘ツキ(MIMI Editon)」Music Video/テレビアニメ「ブレイドアンドソウル」ノンテロップオープニング映像
○TOWERanime スペシャル企画
・5月28日発売シングル『サヨナラ嘘ツキ』をタワーレコードで購入した方に「タカオユキ×アルカ スペシャルコラボポスター」をプレゼント。さらに、対象店舗で購入した方の中から抽選で、『みみめめMIMI 1st LIVE “Welcome to みみめめLAND”』のバックステージ&ライブへ招待される権利を得ることが出来る。
商品内容:A賞バックステージご招待 5名様 B賞ライブご招待 5組10名様
対象店舗 :タワーレコード 渋谷店、新宿店、池袋店、秋葉原店、横浜ビブレ店
■ライブ情報
『みみめめMIMI 1st LIVE “Welcome to みみめめLAND”』
日程:2014年6月22日(日) OPEN 17:30/ START 18:00
会場:赤坂BLITZ
チケット:4月26日(土)より一般発売。
料金:¥3,000(tax in)※ドリンク代別
■関連リンク
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