嵐・大野智のボーカルはどう進化したか 新シングル『誰も知らない』の楽曲&ダンスを分析

 4月30日に通算43作目となるシングル「GUTS !」のリリースを控える嵐が、早くも次作のリリースが決定したことを発表した。5月28日に発売となる新曲のタイトルは「誰も知らない」。昨日から放送が始まった大野智主演のテレ朝系ドラマ『死神くん』の主題歌である同曲、すでにドラマで流れているのを聴いたファンも多いだろう。またその直前には『ミュージックステーション』の生放送でテレビ初披露もされている。そこで今回は前回の記事【嵐のニューシングル『GUTS!』の聴きどころとは? ドラマチックな曲構成を読み解く】に引き続き、新曲「誰も知らない」の聴きどころを紹介する。なお本記事は4月18日放送の『ミュージックステーション』で行われたパフォーマンスを基に執筆しており、実際にリリースされるシングルとは歌割り・構成など異なる可能性があることをあらかじめお断りしておく。

 パフォーマンスは5人が円陣を組んで手を合わせるところからスタート。もの悲しげなピアノの前奏で幕を開けると、そこに壮大なストリングスが加わり、ミュージカル調のミステリアスな雰囲気で曲は進行する。Aメロはまずはドラマの主演である大野のソロから。「どれくらいまだ此処にいられるかは誰も知らない」と本曲のテーマを歌い上げると、それに二宮和也と松本潤、そして櫻井翔と相葉雅紀のユニゾンが続き曲は加速していく。Bメロに入ると再度加わったストリングスが曲をヒートアップ、歌はAメロと同様の組み合わせに大野が加わり盛り上がりは最高潮へ。そしてソロ。嵐の真骨頂である5人のユニゾンでスピード感あふれるメロディがドラマチックに展開される。

 ライブのセットも相まって「誰も知らない」はドラマ『死神くん』の世界観を忠実に再現したパフォーマンスであった。曲のテイストは同じく大野が主演を務めたドラマ『魔王』(TBS系)の主題歌である『truth』(2008年)に近い。ただし「truth」が全編4つ打ちなのに対し「誰も知らない」はソロとそれ以外で起伏のある作り。もちろん両曲ともダンスナンバーという点では変わりないのだが、「誰も知らない」の方が「嵐の歌唱を楽しむ」という意味では聴き応えがあるかもしれない。メンバー自身、とりわけソロを務める大野の歌もこの間で大きく深みを増している。

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