滝沢秀明 vs 中村蒼、好対照のイケメンぶりーー『せいせいするほど、愛してる』のキャラ比較

realsound-tatki-tubasath_.jpg
(C)タナカケンイチ

 イケメン揃いのジャニーズにおいて、長年にわたってトップレベルの人気を誇る滝沢秀明。その滝沢と、真っ向から勝負を挑んでいる俳優がいる。中学生時代にジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリに輝き、いまやテレビドラマや映画で引っ張りだこの中村蒼だ。現在放送中のドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS)では、ふたりは恋敵として、それぞれのアプローチで武井咲演じるヒロイン・栗原未亜を奪い合っているのだ。

 滝沢演じるティファニージャパン副社長・三好海里は、複雑な事情を抱えた妻帯者であり、未亜と不倫関係の最中にある。その立場上、煮え切らない態度を取ることも少なくなく、これまで何度も未亜との関係は危機を迎えてきた。しかし、妻帯者がいてもなお未亜との恋を成就させようと、なりふり構わずに行動する様は、賛否がありながらも視聴者の心を捉えてきた。困難に直面しているからこそ、三好の語る言葉は重く、それが彼の魅力に繋がっているのは否定できないところだ。また、時折見せる弱音や涙も、多くの女性の母性をくすぐっているようである。もちろん、その恋は許されざるものだが、滝沢のまっすぐな眼差しはその感情の純粋さを表現していて、簡単に理性で切り捨てることができないものがある。

 一方の中村演じるジミーチュウ広報・宮沢綾は、関西弁で軽いノリが特徴の、一見すると三枚目にも思えるキャラクターだ。しかし、これが実に良い男なのである。未亜へのアプローチは直接的で、何かにかこつけてはすぐにデートに誘おうとして、いつも断られているのだが、いざというときは彼女のピンチを救う。前回放送の第6話では、三好と未亜の関係性が社長にバレそうになり、未亜はとっさに宮沢と婚約をしていると嘘をつくのだが、宮沢は怒ることもなく彼女に話を合わせてくれるのである。言ってみれば宮沢は、敵に塩を送ったわけだが、もし不倫関係がバレた場合に彼女が被る損害を考えた上で、大人としての判断をしたのだろう。軽そうに見えるのは態度だけで、実は大きく構えることができる、心の広い人物なのだ。その大物ぶりに、未亜の心が揺れることがあるのは、致し方ないことだろう。

 滝沢と中村、それぞれの“スペック“にも目を向けてみよう。滝沢は言うまでもなく、Jr.時代から同世代のジャニーズを牽引してきたスーパースターで、美しいルックスを持つだけではなく、歌やダンス、演技においてもトップを走り続けてきた存在だ。ジャニー喜多川氏の教えを体現し、数多くの後輩たちを導いていることから、“小さなジャニーさん”との異名さえ持つ。人見知りだが面倒見が良く、その人柄も信頼されている。34歳、俳優としても脂が乗ってきた時期で、今後のジャニーズを背負う存在であることは間違いない。

 対する中村は、若手イケメン俳優としてノリにノッている25歳。サッカーや乗馬を得意とするスポーツマンで、本ドラマでも引き締まった裸体を披露している。滝沢よりもガッシリとした筋肉質タイプであり、どちらが好みかは人によって分かれるところだろう。また、中村の交友関係も注目したいところ。高良健吾や池松壮亮など、いまをときめく超人気俳優と懇意にしているのだ。そのトリオが揃っているところを想像すると、ジャニーズとは異なるワチャワチャ感がありそうで、非常に興味深いところである。クリクリとした二重まぶたである点も、いい意味で対照的だ。ジャニーズを担う滝沢の相手として、中村ほどの好敵手はそういないはずである。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる