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Pop Will Eat Itself

(ポップ・ウィル・イート・イットセルフ)

「いいかげんポッピーズのアルバムを300円で売るのは止めてほしいよ!」「でもいいじゃん。オレらが良いと思ってれば、安く買えるんだから。」——ある中古CD店におけるオトコ2人組の会話(ちなみにそのうちの1人はXLサイズのネッズ・アトミック・ダストビンTシャツを着用)。
86年、イングランド中部の街、スタウアブリッジで結成された“ポップ・ウィル・イート・イットセルフ(愛称:ポッピーズ)”。当時キラキラ・ロマンティック勢が大挙していたUKシーンに放屁するがごとくパンク魂を携え登場した彼らは、次第にヒップホップのテクスチャーも吸収する。88年にはメジャー・デビューも果たし、折からのアシッド・ハウス・ムーヴメントに便乗するかと思いきや商業的な成功にはつながらず、コア・ファンばかりを獲得。それでも、92年のアルバム『カーマドローム』からはドラマーを加え、エイドリアン・シャーウッドをプロデューサーに起用、ダブへの接近を図る。そして、93年早々リリースしたシングル「ゲット・ザ・ガール+キル・ザ・バディーズ」が大ヒットを記録。それによりオルタナ・ダンス・シーン隆盛の兆しを見せるも、(ここからは泣き声で読んでください)み、みせるも、その勢いは急激に失速し、いつの間にか記憶の彼方に忘れ去られ96年に解散してしまった(号泣)。そればかりか、いまではみんなから無意識のうちに冒頭のような評価を受けているという……。
パンク/ダンス/ヒップホップ/ダブを器用に使いこなすさまは、90’s後期に巻き起こるミクスチャー・シーンの始祖ともいえるんじゃなかろうか——ああポッピーズ。ぜひとも再評価を祈る! ちなみにベーシストのリチャード・マーチはベントレー・リズム・エースとして復活を果たしている。

制作協力:
OKMusic

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