EXILE SHOKICHI、札幌凱旋ライブで示した圧倒的ミュージカリティ 仲間たちと故郷に錦飾る

SHOKICHI、凱旋ライブの衝撃

 EXILE SHOKICHI(EXILE / EXILE THE SECOND)の初アリーナツアー『EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019”UNDERDOGG”』が、9月15日に北海道立総合体育センター北海きたえーるにて千秋楽を迎えた。全国各地の映画館でライブ・ビューイングも行われ、全国のSHOKICHIファンがその集大成というべき圧巻のパフォーマンスに熱狂した。

 荘厳なオープニングSEとともに、SHOKICHIのこれまでの軌跡を振り返る映像が流れた後、いよいよステージにスポットが当てられると、そこにはやぐらの上に組まれたドラムセットの前に屹立し、スティックを持った腕を高々と掲げるSHOKICHIの姿が。上半身は裸で、その鍛え抜かれた肉体にはすでに汗が滲んでいる。まるで神話のワンシーンのような幕開けに、会場からは盛大な歓声が上がった。そのままパワフルなドラムソロを披露し、一曲目の「マボロシ」へとなだれ込む。煌びやかなシルバーのパンツ姿で、男女8人のダンサーを従えて軽やかに踊る姿は、往年のソウル・シンガーさえ彷彿とさせるほどだ。さらに「Don’t Stop the Music」や「Futen Boys」など、フロア映えするダンスチューンを連投し、「Ooo!」ではトーキング・モジュレーターを活用したキーボードのソロを披露。SHOKICHIの「飛ばしていくぞ、ファイナル! 後悔のないように騒ごうぜ!」という叫びとともに「HERE WE GO」が始まると、会場はダンスフロアのような熱狂に包まれた。SHOKICHIにとって北海道は生まれ育った地であり、だからこそいっそう気合いが入っているのだろう。

 怒涛の展開の後、一旦はステージから下がったSHOKICHIだったが、カメラは舞台裏まで潜入。ライブ会場のスクリーンには、次の衣装へと早着替えをするSHOKICHIの姿がカウントダウンとともに映される。そしてカウントがゼロになると同時に、再びステージに登場。ロックのテイストを大胆に取り入れた「Underdog」で、さらに会場を熱くした。次曲「サイケデリックロマンス」では、「札幌に仲間を連れてきたぜ!」との紹介で、SHOKICHI率いるレーベル・KOMA DOGGに所属するラッパーのSALUが、カラフルなショッピングカートに乗って現れる。遅れてやってきた常夏ムードに、会場はリラックスした空気に包まれた。オールドスクールなヒップホップのグルーヴを感じさせる「Rock City」、SALUとともにキーボード弾き語りのアレンジで聴かせた「Good Vibes」と続けた後は、さらなるスペシャルゲストとして、北海道で活動していた頃からの盟友・SWAYも登場。仲間たちの深い絆を感じさせる名曲「Never Say Goodbye」を三人で歌い上げ、会場は大きな感動に包まれた。

 SALUの「RAP GAME」の後は雰囲気が一転、モノクロームの映像では一糸まとわぬ姿となったSHOKICHIが熱いシャワーを浴びているーーSHOKICHIが“究極のセクシー”を表現した写真集『BYAKUYA』のワンシーンだ。再びステージに登場したSHOKICHIはもちろん、写真集のコンセプトと同じように全身白の衣装を身にまとっている。夜通し続く情事を歌った正統派R&B「白夜」を歌い上げながら、女性ダンサーとともに艶やかなダンスを披露するSHOKICHI。そしてセンターステージに辿り着くと、ストロボダンスでタンクトップを破り捨て、またしても上半身裸に! サービス精神溢れる演出に、会場は黄色い歓声で埋め尽くされた。

 その後は弾き語りを中心としたバラードコーナーへ。同じく札幌出身の盟友・佐藤広大と「Diamond Dust」を披露した後は、9月生まれのファンたちへのプレゼントとして、代表してファンクラブ会員の少女一名をステージにあげる。今年で12歳になるという少女は、間近で歌われる「君に会うために僕は生まれてきたんだ」に感動の涙が止まらない様子だった。

 しっとりと聴かせた後は、再びダンサブルな楽曲へ。「Bad Spead Play」や「WHITEOUT」などのEDMチューンで盛り上げ、「Y.L.S.S.」では三代目 J SOUL BROTHERSのELLYことCrazyBoyが登場。ワイルドなパフォーマンスで会場をヒップホップ一色に染めた。そして、「BACK TO THE FUTURE」からは、SHOKICHIのキャリアを振り返る選曲に。音楽に目覚めた中学時代、大ファンだったというhideの「ROCKET DIVE」カバーに始まり、オーディションで歌った「Giver」や、二代目 J SOUL BROTHRSとして歌った「GENERATION」、EXILE THE SECONDで自ら作詞した「Going Crazy」などで、その音楽人生を表現した。そして、「楽しいこと、悔しいこと、挫折しそうになったこと、色々なことがありました。この10数年は、修行の日々でした。だけど、みなさんが応援してくれたからこそ、自分が選んだ道に誇りを持つことができました。(中略)皆さんと一緒に、未来に向かって歩んでいきたいです」とのメッセージを伝え、本編ラストとなる「The One」を歌い上げた。

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