BanG Dream!発ユニット Roselia、『R』は“大衆性”満たす作品に 収録曲の聴きどころを分析

参考:2018年8月6日付週間シングルランキング(2018年7月23日~2018年7月29日・ORICON NEWS)

Roselia『R』

 2018年8月6日付の週間シングルランキングで、3位を獲得したのはRoseliaの『R』。Roseliaは、メディアミックスプロジェクト・BanG Dream!(バンドリ!)から生まれたバンド形式の5人組女性声優ユニットです。7月25日に放映された『2018 FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)にも出演し、話題を呼んだ彼女たちの新体制でのシングルが『R』でした。

 Roseliaの音楽プロデューサーは、音楽クリエイターチーム・Elements Gardenの上松範康。彼は、水樹奈々などの声優やアニメ・ゲーム作品に数多くの楽曲を提供しています。

【試聴動画】Roselia 6th Single 「R」(7/25発売!!)

 そんなRoseliaの「R」を多少身構えて聴いてみたところ、驚くほどキャッチーなロック。特にメンバーのボーカルのクセには、歌謡ロックの感触すらあります。思わず「NAONのYAON」という単語が頭に浮かんだほどです。5人の声質の相性の良さにも聴き入ってしまいました。

 ただ、ロックと異なる文脈を一番感じたのは、サウンド面ではなくサビでの端正なコーラスでした。思わぬところにアニソン文脈が顔を出しているのが面白いです。彼女たちのアイデンティティがボーカルに表出しているとも言えます。

 カップリングの「BLACK SHOUT(リマスターver.)」は、2017年のデビューシングルの楽曲。メタル的な様式美をも感じさせるロックサウンドと、やはり別の文脈を感じさせるBメロのコーラスの端正さが印象的です。

 「Neo-Aspect(リマスターver.)」は、2018年の1stアルバム『Anfang』の楽曲。アメリカンロック的なダイナミックさをたたえた楽曲です。そしてボーカルの実力を体感させる楽曲でもあります。

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