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『【beauty;tricker】~渋谷が大変~』主催者インタビュー

『【beauty;tricker】~渋谷が大変~』主催者に聞く、イベント開催理由とV系シーンの“現在”

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 2016年に開催された『VISUAL JAPAN SUMMIT』、毎年秋に大阪で行われる『びじゅある祭』などなど……。近年、規模の大小はあれヴィジュアル系バンドを中心としたフェスが増えている傾向にある。その中でも8月6日に渋谷のライブハウス5会場を舞台に開催されるサーキットフェス『【beauty;tricker】~渋谷が大変~』は、休止期間はありつつも2006年から開催されている老舗フェスだ。今年は若手のインディーズバンドから、中堅、ベテランバンドまで合計50組の出演が予定されている。イベントの趣旨、そして近年のヴィジュアル系バンドの傾向まで、数多のバンドを見守っている主催の田沢里美氏に話を聞いた。(藤谷千明)

「マナーは守ってほしいけど、規制はしたくない」

ーーO-EAST系列のライブハウスを中心に、渋谷のライブハウスを舞台にしたサーキットイベント『~渋谷が大変~』は、2006年に『SCUBER DIVE~渋谷が大変~』としてスタート。2011年に一度『FINAL』と区切りをつけ、そして4年後の2015年に『【beauty;tricker】~渋谷が大変~』として、再び行われるようになりました。

田沢:実は『~渋谷が大変~』には前任者がいて、私が立ち上げたわけではありませんが、この会社に入って『【beauty;tricker】』という若手中心のヴィジュアル系イベントを主催するようになり、若手のバンドマンたちから「『~渋谷が大変~』、またやらないんですか?」という声を聞くことが多かったんですね。それがイベント再開のきっかけになっています。

ーーそれは『~渋谷が大変~』が若手ヴィジュアル系バンドたちの中で、ひとつのブランドとして認知されていたということですね。

田沢:そうですね。それに、業界全体が盛り上がる、大きなイベントをやってみたいという気持ちもありました。2014年から始めた『【beauty;tricker】』も、最初は知名度はありませんでしたが、今では100回以上開催しています。イベントに足を運んでくださるお客さんはもちろん、「『【beauty;tricker】』に出たい」というバンドも増えていったんです。そんな中で、大きなお祭りをやれたら素敵だなと。

ーー月に2回程度、渋谷REXにて開催されている『【beauty;tricker】』と、年に1度のお祭り的なイベント『~渋谷が大変~』は連動しているのでしょうか?

田沢:普段『【beauty;tricker】』に出演しているバンドから、今勢いのある人気バンド、中堅バンドなど、『~渋谷が大変~』の方がバラエティに富んだブッキングになっています。

ーー今回の『~渋谷が大変~』には50組のバンドが出演します。その中で、田沢さんがオススメしたいバンド、あるいは注目しているバンドはありますか?

田沢:こういったイベントにはビュッフェ的に「選ぶ楽しみ」もあると思うんです。『~渋谷が大変~』の公式サイトには全バンドのサイトへのリンクもあるので、そこから気になったバンドをYouTubeなどで視聴してみて、興味のあるバンドをピックアップしてみるのも面白いのではないでしょうか。個人的に注目しているのはダウトですかね。彼らは今年で11周年なのですが、初心を忘れず、キャリアにあぐらをかくことなく、常に攻めの姿勢でいるところが魅力ですね。

閃光花火 MV full

(ダウト:「愛国心的エンターテイナー」を掲げ、和を感じさせるメロディとサウンドが魅力。公式サイト

ーー攻めの姿勢を忘れない中堅でいうとDIAURAもそうですよね。『~渋谷が大変~』常連で、演奏力も意識も高いバンドです。

田沢:彼らの所属事務所であるAinsがそういうスタンスですよね。DIAURAの後輩であるゴシップも攻め攻めですごくハングリー精神がある。それに、トリをつとめるMERRYも今年で16周年を迎えてなお、血気盛んにこういった若手のイベントに出演するという姿勢がいいですね。

『Dictatorial Garden Toyosu -unbreakable decision-』 2017.09.03[SUN]TOYOSU PIT LIVE DVD SPOT

(DIAURA:「独裁」をコンセプトに掲げ、ヴィジュアル系の王道を行くバンド。公式サイト

ゴシップ 2018.01.10「リストカットして」CM SPOT

(ゴシップ:ゼロ年代初頭のヴィジュアル系バンドを彷彿とさせるアングラ感と悪童感を武器に、現在108カ所をまわる全国ツアー中。公式サイト

MERRY「エムオロギー」MUSIC VIDEO Full ver.

(MERRY:結成以来不動のメンバーで今年16年目を迎える。“レトロック”と称したアングラ感漂う昭和歌謡的なサウンドを核にし、様々なジャンルの音楽を取り込んでいる。公式サイト

ーー今年活動再開を発表したナナも注目したいですね。

田沢:現在活動休止中のHERO、Sadie、そしてex.SuGのメンバーがいるバンドということで、注目度は高いですね。今回の目玉というか、飛び道具的な存在ですね。

ナナ – CALL US – (Official Video)

(ナナ:2002年~2006年に関西に拠点を置いて活動していた。休止後、メンバーがHERO、Sadie、SuGといったゼロ年代後半~10年代のヴィジュアル系シーンの中核を担うバンドで活躍。2018年1月に活動再開を発表。公式サイト

ーー今年初出演のバンドの中では、Leetspeak monstersは近年シーンでも頭角をあらわしている存在だと思います。

田沢:彼らは以前他のシーンで活動していて、方向転換というか、ヴィジュアル系シーンに参入してきたんですよね。そういうのも面白い。今回出演するバンドでいうと、もともとエレクトロラウドロックユニットとしてスタートしたPINGAMEもそうですね。

Leetspeak monsters『Wonderland』MV FULL

(Leetspeak monsters:「墓場の街・グレイヴタウン」からやってきたモンスターというコンセプトで、ゴシックテイストを盛り込んだ遊び心のあるミクスチャーロックが特徴。公式サイト

PINGAME「イレイサー」LIVE PV (1cho ver)

(PINGAME:エレクトロサウンドとラウドロック要素を織り込んだバンド。公式サイト

ーーそういったバンドの新しい波もシーンに面白い影響を与えそうですよね。

田沢:今回、50組のバンドが参加していますし、ヴィジュアル系と一言で言っても同じ系統のバンドを集めるのではなく、その時々に注目されている、気になるバンドを集めていますね。お客さんもいい意味で雑食というか「歌モノとデスコアが好き」という人もいますし、再入場も可能なので色々なバンドを楽しんでほしいと思います。もちろんマナーは守ってほしいけど、規制はしたくない。好きなバンドを見つけて、最終的にシーンの活性化に繋がれば良いと考えています。

      

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